HSCのお子さんをお持ちの親御さんから、このような悩みをよく耳にします。
親御さんとしてはお子さんのことが心配だし、そんなことで泣かなくていいのに、とイライラしてしまいますよね。
すぐ泣いてしまうHSCのお子さんへ、親御さんとしてどう対処すればよいのか、3つのヒントをご紹介します。
それは
- 親が落ち着く
- 肯定し、認める
- 泣いている理由を知り、一緒に解決方法を考える
です。
これらを実践すると、お子さんを受け止めることができ、すぐ泣くことにもイライラしなくなりますよ。
Contents
HSCがすぐ泣くのには理由がある!?
どんなお子さんでも泣くし、お子さんが泣く理由は様々ありますよね。
HSCのお子さんの場合、
・感情の表現が豊かで、繊細な感覚を持っている。
・共感力が高く、自分のことのように感じることができる。
このような特性を持っています。
これらの特性から、大人が「こんなことで?」と思うようなことでも泣いてしまうのです。
HSCのお子さん自身にとっては「こんなこと」ではないのです。
また、自分が感じたことを深く考え、感情表現が豊かであるというHSCの特徴から、泣くことも一つの表現方法と言えます。
お子さんの中には、親の気を引かせたいために泣くこともあるでしょう。
しかし、HSCのお子さんは、何かを伝えようとしているサインともいえます。
様々な感情やニーズが隠されている可能性があるのです。
すぐ泣くHSCのための3つの対応法
では、具体的にすぐ泣いてしまうお子さんにどのような対応をしていくと良いのでしょうか。
- 親が落ち着く
- 肯定する、認める
- 泣いている理由を理解し、一緒に解決方法を考える
それぞれ説明していきます。
親が落ち着く
お子さんが泣いてしまうと、イライラしたり焦ってしまいますよね。
そんな時はどうしても強い口調になったり、お子さんを責めてしまいがちになります。
HSCのお子さんは言われた言葉、口調、表情など強く感じてしまうため、より刺激を与え、ますます興奮して泣いてしまう可能性があります。
深呼吸をしたり、少しだけその場を離れたりして、クールダウンしてみましょう。
優しい顔で、ゆっくりした声のトーンでお子さんの気持ちを受け止めてあげてください。
これだけでもお子さんは安心し、気持ちが徐々に落ち着いてきます。
肯定する、認める
お子さんの感情を否定せず、受け入れてあげることはとても重要です。
お子さんの感情を認め、肯定することでお子さんは安心感を得ることができます。
お子さんの気持ちに寄り添って、落ち着くのを待ちましょう。
また、泣いていたり、うまく言葉で説明できない場合は
気持ちを受け入れていることになると同時に、お子さんの感情を表現することになり、
自分の気持ちを言葉にして表現することができれば、涙よりも先に言葉で感情を表現できるようになるでしょう。
泣いている理由を知り、一緒に解決方法を考える
お子さんの気持ちに共感するためには、お子さんが泣いている理由、原因を理解することが大切です。
普段の様子を観察したり、一緒に過ごしていれば、お子さんの傾向も分かってくることもありますが、HSCのお子さんは自分の意見をしっかり持っていることが多いのです。
そして、今後同じことで辛くて泣かないためにも、解決策を一緒に考えることが大切です。
泣いているときは悲しい、不安、恐怖の感情でいっぱいになりますが、少し落ち着いたときにお子さん自身はどうしたいのか、今後どうしたらよいのかを一緒に考えてみましょう。
一番はママがストレスをため込まないこと!
親御さんがストレスをためず、子育てを楽しむことは大切です。
お子さんが泣くと、イライラしたり、焦ってしまうのは誰にでもあることです。
そんな時は、親御さんも自分自身の感情を抑え込むのではなく、ストレスを適切に発散させることが大切です。
そんなあなたに、子育て中でもすぐにできる、ストレス発散方法を3つご紹介します。
- 自分の気持ちを文章にする。
書いたものを読むことで、状況を客観的に見ることができ、気持ちが落ち着きます。 - 好きな音楽を聴く。
家事をしながらでもできる、手軽なリフレッシュ法です。
副交感神経が誘導されて、リラックス効果があると言われています。 - おしゃべりやSNSでやり取りをする。
園の送り迎えの時でも、買いものの際の店員さんとでも、人と話をすると、気持ちが晴れやかになります。
また、SNSでつぶやいて、同じような境遇の人に出会えたり、解決法を見つけられることもあります。
もし、少しでもお子さんをあずけることができるなら、買い物や美容院など、自分のために時間を使うこともおすすめです。
まとめ
すぐ泣いてしまうHSCのお子さんへの3つのヒントをお伝えしました。
- 親が落ち着く
- 肯定する、認める
- 泣いている理由を理解する
お子さんが泣くことは、何かを伝えようとしているサインです。
また、HSCの特徴には、自分が感じたことを深く考え、感情表現が豊かであることがあります。
このことから、泣くこともその一つの表現方法と言えます。
親御さんもイライラをためず、こまめにストレスを発散し、お子さんとのコミュニケーションを深めていきましょう。
「友達が泣いていると、自分のことじゃないのに泣いちゃう。」
「こんなにもメンタルが弱くて大丈夫かな。」