【HSCは勉強が苦手⁉】安心して授業を受けるための2つの方法!

ママ
「学校から帰ってくると疲れていて、宿題させるにも嫌々で一苦労。」
「授業に集中できてなくて内容もよくわかってないみたい」
「 宿題にすごく時間がかかっている。勉強が苦手なのかな」

 

いきまる
HSCは勉強が苦手と聞いたり、授業に集中できないと親御さんは心配になってしまいますよね。

 

HSCのお子さんは、様々なことに気が付いたり,周りへの気遣いが出来たりする半面、以下のように勉強をしたくないと感じてしまう場面があります。

  • 周囲の刺激に敏感すぎて授業や勉強に集中できない
  • 考えすぎて宿題が進まない
  • 少しでもできないと嫌になってしまう

 

授業や勉強が苦痛だと学校は安心できない場所になってしまい、不登校になることもあります。

 

そんなHSCのお子さんには勉強を頑張ってさせるよりも、安心して授業を受けられるようにしてあげることが大切です。

そのためには

 

  • 授業の予習をすること
  • お子さんに合うペース、環境で勉強する

 

これらを行うことが大切です。

 

いきまる
安心できることでお子さんは授業に集中でき、「勉強が嫌い」「勉強しない」になりづらくなりますよ。

 

なぜHSCは勉強が苦手?

 

HSCのお子さんはなぜ勉強が苦手になるのでしょう。

 

その理由として次の4つが考えられます。

 

HSCが勉強が苦手になる4つの理由
  • 周りが気になって集中できない
  • 環境の変化に敏感で不安を感じる
  • 自己肯定感が下がりやすい
  • 完璧主義で勉強が進まない

詳しく説明していきますね。

 

周りが気になって集中できない

 

いきまる
授業を受けることは、誰でもできるように感じますが、HSCにとっては苦痛なことなのです。

 

HSCのお子さんは、その気質から些細なことにも過敏に察知してしまいます。

授業中も匂いや光、大きな声、他人の目が気になってしまい、ストレスになったり集中できないことがあります。

 

学校は1クラス30人ほどの大きな集団です。
接する人数が多いほど刺激が多く、神経をすり減らしてしまうのです。

 

HSCのお子さんにとって授業を受けることは、様々な刺激を受けつつ、長時間我慢をしなければならないことなのです。

 

そのような状況で授業に集中することはとても難しく、先生の言っていることが理解できないことも出てくるでしょう。

 

環境の変化に敏感で不安を感じる

 

新学期で教室、先生が変わる、席替えや、教室の変化等の環境の変化に対して、HSCのお子さんは敏感に反応します。

 

いきまる
慣れるまでに時間がかかりますし、日々不安やストレスを感じていることでしょう。

 

その状況が続けば、学校が「行きたくないところ」になってしまう可能性もあります。

 

またHSCは共感力が高いことから、他の子が怒られたときに、自分が怒られているように感じてしまいます。

間違えたら自分もこんな風に怒られる、と不安と恐怖に駆られてしまうのです。

 

繊細ちゃん(娘)
「分からないのに先生にあてられたらどうしよう」
「間違えたらどうしよう」

授業中は不安でいっぱいかもしれません。

 

いきまる
授業に対して不安が強ければ、授業に自信が持てず、勉強にも良いイメージはもちにくいですよね。

 

自己肯定感が下がりやすい

 

繊細ちゃん(娘)
みんなはできているのに、私はできない
なんで私はこんなにダメなんだろう

 

物事を深く考えてしまうHSCのお子さんは、自己肯定感が下がりやすい傾向があります。

 

いきまる
一度ネガティブな考えをすると、より深く考えてしまい、負の考えから抜け出しづらくなってしまうのです。

 

そして、

繊細ちゃん(娘)
どうせ私は何もできないんだ
と考えてしまうこともあります。

 

できることしかやらなくなってしまい、ますます勉強が苦手になってしまうのです。

 

完璧主義で勉強が進まない

 

HSCのお子さんは完璧主義で、「0か100か」「白か黒か」で考える子が多いのです。

 

少しでも「分からない」「できない」があると、頭の中がそのことでいっぱいになってしまい、勉強が進まなくなってしまいます。

繊細ちゃん(娘)
「もうやりたくない」
「自分はできない」
と極端な考えになってしまうこともあります。

 

やる気がなくなってしまえば分からないところもそのままになってしまいがちです。

いきまる

その分からないが積み重なってしまえば、勉強も遅れてしまいます。

 

 

HSCの「勉強嫌い!」「勉強しない!」にならないためには

 

 

ママ
「勉強してなくて焦っているくらいなら、勉強したらいいのに」
と、思いますよね。

 

なんだか要領が悪く感じて お子さんに

ママ
「早くやりなさい」
と突っ込みたくなるところですね。

しかし、「学校で集中できないのであれば、家でしっかり勉強させないと」 とお家で親御さんが勉強を強制させてしまうことはお勧めできません。

 

いきまる
HSCのお子さんにとって、苦手に感じていることに取り組むことは、大人が思っている以上に心にも体にも負担がかかることなのです。

 

学校で不安になったり疲れているお子さんに、さらにプレッシャーをかけることになってしまいます。

お家まで安心できない場所になってしまうことは避けなければなりません。

 

やらなかったらどうなるのか、やった方がいいってことは、物事を深く考えるHSCのお子さんはよく分かっているのです。

誰よりも分かっているけど、考えれば考えるほど頭が真っ白になって、苦しんでいるのです。

 

ママ
「早くしなさい」
「勉強しなさい」
といった声掛けは、お子さんに追い打ちをかけてしまうかもしれません。

繊細ちゃん(娘)
「勉強しない!勉強嫌い!」
が強くなることもあります。

 

ではどうしたらよいのでしょうか。

 

それは、安心して集中できる環境を整えてあげることです。

具体的には

  • 授業の予習をする
  • お子さんに合うペース、環境で勉強する

です。

それぞれ説明していきますね。

授業の予習をする

 

いきまる
まずはテストでいい点数をとることよりも、「安心して授業を受けることができること」を目標にしましょう。

 

繊細ちゃん(娘)
「分からない、どうしよう」
「授業であてられたらどうしよう」

 

不安と恐怖でいっぱいのお子さんにまず安心してもらうためには、授業で習うことの答えを知っていること。

つまり予習をすることです。

 

ママ
苦手なことをするのにとても負担がかかると言ったばかりじゃないですか
勉強が苦手なうちの子に予習をさせるのは無理です。

 

いきまる
そうですよね。
そんな時は親御さんが、答えを教えてあげましょう

 

答えを教えてもらえるなら、予習のハードルも下がりますし、何より、次の授業で分からなくなる、といった不安に駆られなくなります。

 

もし授業中に先生にあてられても、

繊細ちゃん(娘)
「答えを知っているから大丈夫」
頭が真っ白になることも少なくなるでしょう。

 

お子さんには、

ママ
「授業で困らないように、心配にならないように予習をしてみよう」
と利点を伝えると予習に前向きになってくれるでしょう。

 

予習の段階では理解できなくても、安心することで気持ちに余裕ができ、授業に集中しやすくなります。

授業に集中できれば、授業の中で理解できることが増えてくるはずです。

 

繊細ちゃん(娘)
「分かった!」
「授業で答えることができた!」
成功体験が増え、自信や自己肯定感を高めることができます。

「分かると勉強楽しいかも」 そう思えてくるかもしれません。

 

そのうち年齢が大きくなってくれば、今まで答えを教えていたのが少なくなり、自分だけで予習できるようになるでしょう。

 

いきまる
不安でいっぱいのお子さんが安心して授業を受けるためには予習が効果的なのです。

 

お子さんに合うペース、環境で勉強する

 

お子さんが授業中に音や光など気になるところがあるのなら、先生と相談して席替えを考慮してもらいましょう。

学校での困りごとは、先生のHSCに対する理解と協力が必要となってきます。

 

いきまる
環境に慣れて不安が少なくなれば、HSCのお子さんは伸び伸びと過ごすことができるでしょう。

 

また、頑張って学校からクタクタに帰ってきたお子さんは、疲れすぎて宿題どころではないこともありますよね。

 

いきまる
お子さんにとって、お家が一番の安心安全な場所です。
まずは休息をとらせてあげましょう。

 

昼寝をさせてあげたり、静かで刺激の少ない部屋でダウンタイムをとらせましょう。

クールダウンさせて気持ちと心が回復出来てから宿題等するようにしましょう。

 

しかし、それでも疲れていたり、他のことが気になりすぎて手につかない時は、無理に宿題をさせなくてもよいのではないでしょうか。

お子さんのペースを尊重し、次の活力を養うことの方が大切です。

 

いきまる
毎日宿題できないこともあること、これも先生と相談、了承を得ておくと良いでしょう。

 

答えを教えたり、宿題をしなくてもいいの?

 

いきまる
「答えを教える、宿題をしなくてもいい」、それで将来この子は大丈夫なのかな、と心配になるかもしれません。

 

親としては、普通に学校に通って、授業を受け、家では宿題を自分で終わらせるものだと思いますよね。

 

あるHSCのお子さんは宿題をすることがとても嫌で、毎日出される宿題に時間がかかり、苦労していました。

 

いきまる
少し書いては「あー!」と怒りながら消したり書いたりふてくされたりしていたそうです。

 

宿題の何が嫌なのか、落ち着いているときに聞いてみると、

繊細ちゃん(娘)
文字を書くのが嫌、間違えるのが嫌、間違えた時に消しゴムで消さなきゃいけないのが面倒」
とのことでした。

 

ママ
「そんな当たり前のこと嫌がってたら、この先何もできなくなっちゃうよ」

 

お母さんも最初はそういって、一人で頑張って宿題をさせていました。

 

「わからない!」と癇癪を起したときは、どうやって答えを導くのかを、お子さんをなだめながら一生懸命に教えてあげていたそうです。

 

しかし、解き方を教えても

繊細ちゃん(娘)
「わからない!」
「もういい!」
と拒んでしまい、なかなか進みません。

毎日時間をかけて宿題をして、お母さんもお子さんもクタクタになりますね。

 

あまりに大変で、ある日癇癪を起した算数の宿題を、解き方ではなく、答えそのものを教えたそうです。

そうしたら、お子さんの癇癪はすっと落ち着き、

繊細ちゃん(娘)
「ママ、ありがとう」
と言って次の問題に自分から解きに行ったそうです。

 

今までは宿題中、ずっと不機嫌で癇癪が落ち着くにも時間がかかっていたのに、あっさり落ち着いたことにびっくりしたそうです。

 

いきまる
お子さんは、「お母さんが自分の気持ちに寄り添ってくれた」と感じ、気持ちが落ち着いたのではないでしょうか。

 

自分で答えを導くことはとても大事です。
習ったことが理解できているかの確認になりますよね。

学力を上げるためには必要なことです。

 

いきまる
親としては、将来のために学力を上げることが大切だから、授業も宿題もちゃんとできないといけないと思いますよね。

 

しかし、追いつめられて、頭が真っ白になっている状態では、自分で答えを導くことはできません。

 

学校では、どの教科もまんべんなく出来ていることを良しとします

ですが、果たして将来、社会に出た時、まんべんなくできていないと生きていけないでしょうか?

 

何か本人の得意とするもの、強みになるものが一つでもあれば、そこから広がっていく世界もあります。

 

先ほどのHSCのお子さんは、お母さんに答えを教えてもらって宿題を終わらせる日々が続きました。

早く宿題が終わらせられたことで気持ちに余裕ができ、自分の興味のあったプログラミングに時間を費やしたそうです。

 

そのうちに自分で宿題を終わらせることができる日が増えてゆき、今では学校の宿題も塾の宿題も自分でサクサク終わらせているようです。

 

いきまる
年齢が上がるごとに、間違えても大丈夫と考えることができ、気持ちの切り替えも上手になったようですね。

 

プログラミングは独学で勉強し、小学校高学年の時点でいくつものプログラミング言語を習得されました。

お子さんにとって大きな強みとなり、自信になったようです。

そのころからクラスのリーダー的存在となり、人前に出る機会も多くなったそうです。

 

いきまる
もしかしたら、困っていても口や態度に出ず、ずっと我慢しているお子さんもいるかもしれません。

 

「困っている」と周りが理解できていれば、早いうちに対応ができます。

 

宿題は絶対しなければいけないものではないと思います。
体調が悪いこともあれば、気分が乗らないことだってあります。

無理をしなくても、お休みをすることがあってもいいのです。

 

繊細ちゃん(娘)
「困っていることを分かってくれた、対応してくれた」
という安心感は、自分は大切にされているという自己肯定感にもつながります。

 

いきまる
HSCのお子さんにとって、特に安心感はとても大切で、成長の一歩になるのです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

HSCのお子さんは勉強が苦手になることがあります。
その理由は4つあります。

 

HSCが勉強が苦手になる4つの理由
  • 周りが気になって集中できない
  • 環境の変化に敏感で不安を感じる
  • 自己肯定感が下がりやすい
  • 完璧主義で勉強が進まない

 

また、HSCのお子さんが勉強を苦手にならないためには、まず、安心して授業を受けられること、集中できる環境をつくることが大切であり、そのためには、

  • 授業の予習をする
  • お子さんに合うペース、環境で勉強する

これら2つの方法があります。

 

いきまる
上記の方法を行う上で大切なことは、お子さんの意見を尊重することです。

 

HSCのお子さんは予習にしても、答えを教えてもらうということや、教科書に答えを書き込むことに不正だと考えてしまうかもしれません。

また、先生に相談して考慮してもらうことに対して自分だけ特別な処置をしてもらっていると嫌な気持ちを持つHSCのお子さんもいるかもしません。

 

HSCのお子さんは穏便に済ませたいと考えることがあります。

 

しかし、学校や勉強で困っていることがあるのであれば、それは助けてもらっていいことです。

人それぞれ違って、お互いが尊重されることが大切だということをお子さんには伝えていただきたいなと思います。

 

いきまる
その上でお子さんはどうしたいのかを聞いていただき、お子さんの意見を尊重してあげてください。

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