HSCのお子さんは、他の子とは違うと感じる部分が多く、一般的に有効だと言われている子育て法ではうまくいかないことがあります。
HSCのお子さんに、私たち親ができることは何でしょうか。
- 安心感を与え
- 自己肯定感を育む
ことです。
確かに子育て本や教育書などにも、これらの言葉はよく聞かれますよね。
この記事では、HSCにとって必要な安心感や自己肯定感はどのように育むと良いのかを、7つの対処法に分けて紹介しています!
- HSCを知る。
- 境界線を引く。
- お子さんのペースでいいと思ってあげる。
- お子さんの感覚を信じる。
- 良いところを褒める。
- 親の理想、正解を押し付けない。
- 親の自己肯定感を回復する。
Contents
HSCの子育ては、安心感を与え、自己肯定感を育むことが必要
HSCのお子さんの特徴として、
- 刺激に敏感
- ちょっとした変化に気づく
- 物事を深く考える
- 相手の気持ちを自分の気持ちのように感じてしまう
といった傾向があります。
そのため、不安になりやすく、癇癪を起したり、細かいことを聞いてきたり、文句が多かったりします。
親としてお子さんに安心感を与えてあげられることが重要です。
安心感は疲れやすいHSCのお子さんを心身ともに癒してくれます。
また、安心を感じられる場所では、お子さんの個性や感性を発揮させ、能力や才能を開花させやすいと言えます。
自己肯定感とは文字をみると、「自己」を「肯定」する「感情」のこと。
自分はそのままで価値がある、と感じられることが自己肯定感です。
自己肯定感の高い人は、ありのままの自分を受け入れることができ、自信を持つことができ、ストレスに強い傾向があると言われています。
他の子が気づかないような些細な変化にも敏感なことから、些細な出来事にも動揺しやすく、自信を失いやすくなります。
HSCに必要な親の対応とは?
では、親として具体的にはどんな対応をHSCのお子さんにしていけばよいのでしょう。
- HSCを知る。
- 境界線を引く。
- お子さんのペースでいいと思ってあげる。
- お子さんの感覚を信じる。
- 良いところを褒める。
- 親の理想、正解を押し付けない。
- 親の自己肯定感を回復する。
それぞれ詳しく説明していきます。
HSCを知る
HSCの特性を知り、お子さんに合った子育てをするためです。
HSCについて知らない人はまだまだ多く、教師や医師であってもHSCの知識がある人は少ない状況です。
子育ての不安を他の人に聞いてもらおうと思っても、理解のない人からのアドバイスで、お子さんや親御さんが傷ついてしまうこともあります。
境界線を引く
どんな親でも子育てに悩んで、周囲の言葉に影響され、動揺してしまうものです。
HSCのお子さんの子育ては一般的な子育て法ではうまくいかないことが多々あります。
なんと言われても、
お子さんのペースでいいと思ってあげる
HSCのお子さんは深く考え、慎重に物事をすすめます。
「先にこっちをした方が効率いいんじゃないかな」
HSCのお子さんには
「自分を分かってくれる人がいる」
お子さんの感覚を信じる
それでも
「そんなこと言っていたらなんにもできないよ」
HSCのお子さんは、自分の言動をよくわかっており、自分の言ったことに周りがどう感じるのかということまで考えています。
そんな中、一番身近な親に否定されてしまうことはとても恐怖です。
もし、お子さんが怖がっていたり、不安に思っていたのなら
「嫌な気持ちになったんだね」
良いところを褒める
親が自分のよい部分を見てくれているという安心感は大きな自信になります。
褒めるときは具体的に伝えることをお勧めします。
「いいね」
「上手だね」
「青色で塗ったんだね。きれいに塗ることができたね」
お子さんの良い部分を伝えて「あなたはあなたのままでよい」というメッセージを伝えましょう。
親の理想、正解を押し付けない
「あれもした方がいい」、
「こうした方がうまくいく」
と色んな習い事をさせてみたり、親の考え方を押し付けてしまったりしがちですよね。
実は、子供に何もさせないと自分が罪悪感を感じてしまうとか、周りからどう見られるかというという気持ちからやっていることが多いかもしれません。
子どもを心配する気持ちは一度脇において
「本当はどうしたいのか」を子ども自身が決められるように見守りましょう。
大人だって誰かが決めた正解や理想の中で生きていますよね。
その正解や理想はあっていいのですが、それを子供に継承しない、押し付けないようにしましょう。
できるだけ、正解や理想は本人以外が決めないことが大切です。
親の自己肯定感を回復する
そのため、HSCの子どもを育てていると親御さんの自己肯定感も下がってしまっていることもあるでしょう。
先に書いた「他人と境界線をひく」という方法のほかに、親御さん自身の自己肯定感の回復も必要です。
HSCの対応法を理解したところで、いつも心穏やかでいられるはずもありません。
親が素直な気持ちを伝えることで、お子さんも気持ちを伝えやすくなります。
会話の中からお子さんの本当の気持ちや、気づきが出てくるかもしれません。
また、お子さんなりの対処法も見つかるかもしれません。
お子さんの自己肯定感を育むことを意識すると同時に、親御さん自身の自己肯定感を回復することにも心がけましょう。
まとめ
HSCの子育てでは安心感と自己肯定感が大切です。
お子さんがこれらを得られるために、親としてのできることを紹介いたしました。
- HSCを知る。
- 境界線を引く。
- お子さんのペースでいいと思ってあげる。
- お子さんの感覚を信じる。
- 良いところを褒める
- 親の理想、正解を押し付けない。
- 親の自己肯定感を回復する。
上記を心がけることで、ストレスに負けづらい心が養われ、HSCの素晴らしい能力が花開くでしょう。
身近な大人がその特性を理解し、大事にしてあげる環境こそが、お子さんを能力をすくすくを発揮させることにつながっていきます。