人一倍繊細で敏感な子どもであるHSCの子育てをしていると、
あなたもこのようなことを経験したことがあるのではないでしょうか。
僕はHSCを育てるママの思い込みを書き換え、HSCという武器を強化するため発信している、
HSCの気質を持つ娘、いわゆる繊細ちゃんを育てるパパです。
その繊細さや敏感さは、「優しさ、視野の広さ、共感力、発想力」など、
多くの武器(強み)を持っています。
HSCこそ、唯一無二の存在です。
その武器を、活かすも殺すもママである”あなた次第”なのです!
また、僕自身もHSPの気質を持っていて、毎日HSCの娘と一緒にいると、
イライラして感情的に怒ってしまうこともありました。
イライラして怒ってしまい、
子どもに関係のないことまでバーッと吐き出してしまったり…。
娘の寝顔を見ながら、
「今日も強く言い過ぎちゃったな。かわいそうなことしたな。」と。
しかし、感情をコントロールすることで、
イライラして感情的に怒ることもなくなりました!
娘に対してはもちろんのこと、妻に対しても感情的にならなくなったため、
家庭内の雰囲気は明るく、家族の仲はとても良好です。
あなたも、「イライラしないようにしよう!」、
「怒らないようにしよう!」と思っているかもしれません。
ですが、HSCのわが子が癇癪を起したり、時間になってもマイペースさ全開で、
やりたいことがいつまでもできないとなると、イライラしないわけないですよね?
- 毎日イライラして怒りたくないですよね?
- 怒るのも疲れますよね?
- 怒った後に、自己嫌悪になっちゃうのもイヤですよね?
この方法はすごく簡単で、この記事を読みを終わったあと、1秒後にでもできるものなのでぜひ試してみてください!
Contents
HSCの子育てがイライラする理由
HSCとは、Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)の略称で、敏感で繊細、感受性が高いなどの気質を生まれ持つ子どものことです。
そして、人一倍敏感な子どもであるHSCには、「DOES(ダズ)」と呼ばれる4つの特徴があります。
(安全かどうかをよく考えてから行動する、大人びた言葉遣いをする。など)
【O】 Overstimulation 過剰に刺激を受けやすい
(興奮することがあった日の夜は眠れない、騒がしい場所・大きな音が苦手。など)
【E】 Empathy and emotional responsiveness 全体的に感情の反応が強く、 特に共感力が高い
(人が怒られていると自分が怒られているように感じる、絵本や音楽によく感動する。など)
【S】 Sensitivity to subtleties ささいな刺激を察知する
(髪型や家具の配置などの小さな変化によく気がつく、時計や冷蔵庫の小さな音が気になって眠れない。など)
HSCは、4つの特徴「DOES」を持っており、
この特徴によって、ママがイライラした経験もあるのではないでしょうか。
ここでは、HSCの子育てがイライラする理由について、
具体例を交えながら4つ紹介していきます!
行動が遅く、思ったように事が進まないから
早くしてよ!毎日、毎日同じこと言わせないで!
朝急いでいるときに限って、
- 起きない。
- ご飯をなかなか食べない。
- 着替えをしない。
- ずっと優雅にテレビを見ている。
- 「何時までにやって!」と時間を設定しても、意味なし。
時間が限られているのに、「なんで早くやってくれないの?」って感じしますよね。
それが、毎日続くとイライラしないわけがない!
少し言っただけで、怒ったり泣いたりするから
ママからしたら、怒ったつもりでもなく、本当に少しアドバイスしただけ。
- 「ごはんで遊ばないで、早く食べてー!」
- 「それは〇〇ちゃん食べれないから、買わないよー!」
- 「今は寝る時間だから、遊ばないよ!」などなど。
でも子どもは、怒って取り乱したり、しくしく泣きだしたり、
「ちょっと言っただけで?そんなことで?」っと感じたことあるんじゃないでしょうか。
聞いてもらいたくてても、癇癪を起こして聞いてくれないから
ママとしてもしつけをしないといけないので、ダメなことはダメ!という場面もあります。
でも、ちょっと言えば、
- 「ママが怒ったー!うわーん(泣)」
- 「もううるさい!静かにして!」
- 「イヤイヤ!何も聞きたくない!」
癇癪を起して何も耳に入っていないので、ママも言いたいことが言えずに、不完全燃焼でストレスも溜まります。
子どもの困る姿が目に見えるからこそ、「もう、聞いてよ!」とイライラしてしまいますよね。
顔色を伺って、自分の思っていることを言わないから
- 本当は欲しいのに、「いらない!」という。
- 「やっていいよ!」と言っているのに、「やらない!」という。
- 本当はやりたくないのに、無理してやる。
HSCは、ママの顔色を伺って、本音とは違う行動をすることがあります。
ママも念押しで「本当に大丈夫?」と聞くと、「大丈夫!」と答える。
しかし、よくよく聞いてみたら、本当は大丈夫じゃなかったなんてことも。
ママからすると、
- 「いやいや、何でそのとき言わないの?」
- 「1回手に取って、やっぱりいらないって返したのはあなたでしょ。」
と思うわけです。
HSC子育てでイライラしないために、1番重要なこと
HSC子育てではイライラしてしまうことが多いですが、
イライラしないために、重要なことがあります。
それは、「共感」です!
子どもの気持ちになって考え、どれだけ寄り添えるかということです。
癇癪を起して泣き叫んでいる子どもに対して、
【共感なし】
なんで急に機嫌が悪くなったのかもわからず、イライラして、怒ってしまう。
【共感あり】
「そうだったんだね。○○がうまくできなくて悲しかったんだね。」と子どもの気持ちを受け止めてあげることができる。
→「じゃあ次はこうしてみたらどうかな?」と具体的な方法を提示してあげれるようになる。
このようにママに気持ちを受け止めてくれたことで、
子どもは「ママに(気持ちを)わかってもらえた!」と心が満たされるのです。
また、具体的な方法の提示により、成功体験を積ませることができれば、
子どもの自信にもつながります。
では、共感してあげるとはどのようなことをすればいいのか、3つ具体例を挙げていきます。
- 子どもの気持ちに、寄り添ってあげる
- 子どものペースを尊重する
- 肯定的な言葉を使う
子どもの気持ちに、寄り添ってあげる
- 「(子どもの描いた絵を見て、)この色すごくキレイだね。ママ、この色好きだなー。」
- 「そうだよねー。もっと遊びたかったよね。」
このように、「あなたの気持ち、ママはわかってるよ。」という寄り添いの言葉をかけてあげると、
子どもが安心した気持ちになり、心が満たされていきます。
HSCは、非常に敏感に人の感情を読み取ります。
怒っている人がいると、自分が怒られているように捉えてしまいます。
悲しんでいる人がいると、自分も悲しい気持ちになります。
また、完璧主義なところもあるので、自分の感情にも敏感です。
物事をきちんとやりたいので、少しでも自分の思うようにならないと、感情的に怒ったり、泣いたりします。
そのような時に、自分の気持ちをわかってくれている、ママの存在は、大きな安心であり、自信にもつながります。
子どものペースを尊重する
家族でお出かけをした時に、子どもが駄々をこねだしたら、あなたはこんな言い方してませんか?
HSCに、無理強いはNGです!
このような時は、
- 「そっかー。疲れて、足が痛いんだね。」と子どもの言ったことを認めてあげる。
- 「じゃあ、あそこのベンチに座って少し休もうか。」と子供のペースを尊重。
子どものペースを尊重してあげるほうが、
お互いに気分が穏やかだし、時間的にも無理やり引っ張って連れて帰るのと大差ないと思いませんか。
HSCは、不安なことや、ちょっとした刺激があると動けなくなってしまうことがあります。
わがままを言っているみたいにとられるかもしれませんが、
子どもも色々と考えて、確認するまでの時間がかかっているだけなのです。
確認が終われば、子どものほうから「もう大丈夫!」と言って、
動いてくれるようになります。
そして、子どもは一歩を踏み出す勇気を持つことができ、自信につながっていきます。
プラスの言葉を使う
- 「危ないからそんなことしないの!」
- 「何でそんなことするの?ダメでしょう!」
このような否定的な言葉ばかりで、子どもの自信は育まれるでしょうか。
すると、人のせいや環境のせいにして、自己中心的な人間に育ってしまうかも…。
かわいいわが子が、そんなひねくれた人間に育つのイヤじゃないですか?
- 「あなたはいつもニコニコで、みんなに優しいところが素晴らしいね。」
- 「こうやったらできるんじゃないかな。チャレンジしてみよう。」
などのプラスの言葉を使っていくことで、子どもが自信をもって行動していきます。
- 自信をもって行動できるようになる。
- 感情のコントロールが自分自身でできるようになる。
- HSCの気質にもうまく対応できるようになる。
- 繊細さや敏感さが、優しさや共感力などの武器になる。
今からでも、子どもの良いところに目を向けて、プラスの言葉を使ってあげてください!
HSC子育てのイライラが消え去る感情コントロールマル秘テク3選
お待たせしました!
ここからは、「HSC子育てのイライラが消え去る感情コントロールマル秘テク3選」を伝授していきます!
読み終わって、1秒後にできますので、ぜひ試してみてくださいね。
スマイル0円法
まず1つ目は、スマイル0円ということで、”笑顔を作る”ことです。
方法は至って簡単!
ただ、「笑う」だけです!
笑顔になることで、ストレスが軽減され、
気持ちも自然と明るくなってきます。
そして、顔色を伺う子どもには、
ママの笑顔が、何よりも精神安定剤になります!
1日に子どもは400回して、大人は15回しかしないものってな~んだ
子どもの400回って納得しませんか。
普段あまり気にされないかもしてませんが、そう思うと子どもってめちゃくちゃ笑ってますよね。
めちゃくちゃしょうもないこととか、何がそんなにおもしろいの?ってことに対しても。
一方、大人の15回・・・すくなっ!
でも、思い返してみると僕も、
会社行ってパソコンに向き合って、カタカタやってるうちに夕方なって、
「今日誰とも話してないやん。」っていうときもあるなと思いました。
- 娘がふざけているときに、全然おもしろくなくても、大げさに声を出して、「アッハッハ!」と笑います。
- 自然と笑顔になってきます。
- 娘も笑顔になって、すごく喜びます。
- 娘が笑顔なのは僕も嬉しいし、僕が笑顔なのも娘はすごく嬉しそうです。(ときには、一緒にふざけ合いをすることもあります。)
余談ですが、笑顔には、免疫力を高める効果があるとされています。
笑うことで病気を治したり、がん細胞をやっつけてくれる細胞が活性化するとも言われています。
他には、「ストレス解消」「幸福感アップ」などの効果もあり、笑顔になることには良いことしかありません。
3STEP深呼吸
2つ目は、”3STEP深呼吸”です!
1分もあればできるお手軽な感情コントロール法ですので、
もしイラッとしたら試してみてください!
- まずは、深呼吸から。
目を閉じて、7秒間口から息を吐き出し、鼻から7秒間空気を吸い、7秒間息を止める。
そして、最後にフーっと一気に空気を吐き出す。 - 「私は今イライラしている。」とイライラしていることを認識。
- 「なぜイライラしているのか?」と自分に質問。
深呼吸するときは、「私はリラックスしている。」と感じなから、
吸ったきれいな空気をお腹にためるイメージと、
イライラをすべて吹き飛ばすイメージでやってみてください。
なぜ、この3STEPがいいのかというと、
深呼吸で、イライラを一回シャットアウトして、抑えたところで、
本当のイライラの原因を探っていく作業をしているからです。
親の気分で怒っているのはバレているし、後々すぐ怒ったり、自信がなかったりと悪影響を及ぼす可能性もあります。
効果としては、こんな感じです。
- 深呼吸
→まず息を大きく吐くことで、副交感神経の働きが高まりやすくなり、自律神経のバランスが整います。
吐くときと、吸うときにお腹に意識をする腹式呼吸を行うと、効果的な深呼吸ができます。 - イライラを認識
→自分ごとだったイライラから客観視でき、距離を置くことでできるので、冷静になれます。 - 「なぜイライラ?」と質問
→「この時間までにやりたいことがあったのにできなかった。」、「仕事で疲れていたから。」など、イライラの根本原因が判明。
そのようなことがわかると、
- 「少し時間をずらせばいいか。」
- 「疲れているから子どもが寝た後にアイスを食べて寝よう。」
などと考えれるようになり、知らないうちにイライラが収まってきます。
そして、今度同じようなシチュエーションで、イライラしそうになっても、
「あれ?これって前もあったことじゃない?今回も時間が原因?」などと
自然と根本原因を探れるようになります。
また、子どもの言動でイライラにスイッチが入っただけで、気分がいいときは同じことをされても、イライラしないこともあると思います。
このように、子どもが原因でイライラしてるのではなく、
自分自身が原因であると知っておくだけでも、
いざイライラしたときに、少し間をとって、怒らずに済むようになります。
プログラム・パート・シンキング(PPT)
3つ目は、”プログラム・パート・シンキング”です!(頭文字とってPPTです。)
直訳すると、問題(課題)を分けて考えるです!
要するに、イライラしたり、怒ってしまう原因が、
ママの問題なのか、子どもの問題なのかをわける作業を行っていこうということです!
- 「登園の時間がせまっているのに・・・遅刻しちゃう。」
- 「お風呂に入ってって何回も言ってるのに・・・。」など。
急いでいる時や何回も同じことを言わないといけないといったときに、
それらことってママがやるべきことなのか、それとも子どもがやるべきことなのか、
それぞれ下の表のように、切り離して考えてみてください。
ママの問題 | 子どもの問題 |
朝ごはんを食べてほしい | ダラダラして登園時間に遅刻する |
お風呂が冷めないうちに入ってほしい | 体が汗臭い |
例えば、実際に登園するのは子どもであり、遅刻して困るのも子ども自身です。
ママが原因で遅刻したわけでももないので、
時間通りに登園することは子どもの問題であると考えることができます。
そうすると、
- 「遅刻して困るのはこの子だから、私が焦る必要もないか。」
- 「お風呂に入らなくても嫌じゃないのなら一日ぐらい入らなくてもいっか。」
と思えるようになります。
気持ちの持ち様として、大げさに捉えているほうが、気持ちも楽になり、メリットのほうがはるかに大きいと言うことです!
しかし、誰がやるべき問題なのかを考え、子どもなのかママなのかを切り離して認識することで、「自分のことじゃないし、まぁいいか。」と気持ちが楽になります。
まとめ
僕も実践している感情コントロールの方法3選は、
- スマイル0円法
- 3STEP深呼吸
- プログラム・パート・シンキング(PPT)
でした。
HSCには、「共感」してあげることが一番ですが、
イライラしたり、怒ったりすることも当然あります。
でも、子どものことを真剣に考えているからこそ、
感情的になってしまうのです。
無理に抑え込む必要はありません。
今回紹介した3選を取り入れ、
子どもが原因でイライラしてるんじゃなくて、
ママ自身の内側に目を向けてみよう!
そして、感情のコントロールで子どもを共感しよう!と意識していくことで、
あなた自身が変わり、子どもも変わってきます。