マイペースで心配性、我慢が足りないなどの特徴を持つHSC。
その行動や言動にじれったく、もどかしい気持ちになることもしばしば。
声かけ1つ間違えると大変なことになりますよね。

ついつい「早くして!」「何でできてないの!」と注意をしてしまい逆に悪化・・・
準備に倍の時間が掛かってしまったという経験があるのではないでしょうか。

反省しても朝がくるとまた同じことの繰り返しになっちゃう
その悪循環今すぐ解決しましょう!
HSCの子に対する声かけ法で子供の行動はガラッと変わります。
悩みがちな朝の場面別声かけ事例集もご紹介するので、気持ちに余裕が生まれますよ。
Contents
HSCの声かけの注意 強い否定は脳が思考停止状態に

ただでさえ周りに気を配り、頑張り過ぎて疲れやすいHSCの子供たち。
そんな中自分のペースを乱すような声かけをされたらもう大変・・・。

忙しい朝や次の予定がある時にこのワードを言われてしまうと、ママ自身だって「もう嫌~!」「勘弁してくれ~」となりますよね。
しかしHSCの子の強い反応や癇癪はママに分かってほしいと願う脳のSOSかもしれません。
HSCの子は顔色・声色・雰囲気を読む力に優れているため、ママが放ったささいな一言に対しても、全部を否定されているような感覚に陥ってしまします。
- ママの顔が怖い・・・私にイライラしているんだ
- 声が低いな、怒られるかもしれない
- 命令された!怖い!嫌だー!!!!
その声かけが強い口調であればあるほど脳の受け取った情報の中にネガティブな言葉が強く記憶に残ってしまい、脳が思考停止状態となり行動力の低下や激しい癇癪に繋がります。
しかられると子どもはネガティブな感情を抱きます。
脳の内側の奥深くには「扁桃体(へんとうたい)」というアーモンド(扁桃)に形が似た部位があり、扁桃体は恐怖や不安などのネガティブな感情に強く反応することが知られています。
そして、扁桃体を中心とした脳の回路の働きは「防御システム」といわれ、ネガティブな感情を刺激されたときに「戦うか、逃げるか」の反応を引き起こすと考えられています。
これはHSCの子に限らず非HSCの子に対しても同じで、大人の強い否定は心を傷つけ「防御しなければ」と脳が判断します。
そのため、「怒られるから言うことを聞く」と判断せざる得ないのです。
「学校に行きたくない」「習い事に行きたくない」と子供が話している時はもしかすると誰かの強い否定によってネガティブな感情を強く抱いている可能性があります。

大前提として強い口調で叱らず、声かけの方法を変えるようにしましょう。
HSCの子に対する声かけ法3選

何とかイライラを抑えて優しく声をかけているのに上手くいかない・・・
その気持ち本当によく分かります!
声かけ法3選をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

① CCQの指示法を取り入れた声かけ
HSCの子は刺激にとても敏感なので、それゆえに注意が散漫になりママの声が届いていない場合があります。
朝は家事に追われて手が離せず「〇〇の時間だよ~」と遠くから大きな声で伝えがちですが、反応がない場合はCCQを意識した声かけをしてみましょう。
Calm(カーム/穏やかに)
Close(クロース/近くで)
Quiet(クワイエット/静かに)」
の略で、「親自身が穏やかに、子どもに近づいて、静かな声で」指示を出すこと
一度にたくさんの事を伝えられるのが苦手な子にとってはうるさいと感じたりパニックになるので、1つ1つの言葉はシンプルに短くを意識します。
ポイントはCCQで何度も繰り返し声をかけることです。
- 子供の側まで近寄り目と目を合わせるように呼び掛ける
⇒肩をポンポンと叩いて〇〇ちゃんお話があるのだけど - 行動してほしいことを具体的に分かりやすく伝える
⇒そろそろ〇〇を始めてね、〇〇の時間になったら始めてみようか - すぐに行動しない場合は一度離れて時間をおいて再度声かけ
⇒〇〇になったよ、〇〇しようか
穏やかに、近くで、静かにに話をするとママの気持ちも落ち着いてきますよ。

② スモールステップ法での声かけ
CCQの声かけを意識して伝えてみたけど効果がない、逆に警戒されてしまった・・・
そんな時は無理して行動させず、スモールステップ法を試してみてください。
目標までの道のりを簡単な内容から細かく分けて達成しやすく設定することで、1つずつ着実に目標に近づく方法です。
HSCの子に難しい目標や高い目標を設定するとなかなか達成できず、ママ自身も「できない」ことに目が向いてしまい結果否定的な言葉や強い口調で叱ることになってしまいます。
ポイントは目標を決めたら途中の成果を評価して声をかけることです。
目標が「1人で着替える」だとしたら、下記のようなステップを設けます。
またクリアする度に「1人で〇〇できたね」「頑張って〇〇をチャレンジしたね」など具体的に褒めましょう。
- 着替えの場所まで行く
- 選ぶ(全部じゃなくて1つでもOK)
- 頭に服をのせる
- 服をかぶる
- 袖に腕をいれる(左右片方ずつ)
- 袖から手をだす(左右片方ずつ)
- ボタンを留める(1個ずつ)
- ズボンに足を入れる(左右片方ずつ)
- 膝まで上げる
- お尻まで上げる
- 立ち上がり腰まで上げる
道のりが長い!こんなことも褒めるのか!?と思ってしまうかもしれません。
しかしHSCの子に必要なのは自分で出来たという自信の積み重ねです。
小さな成功をたくさん見つけて褒めることでママの愛情が伝わりますし、ママの言葉は居心地が良いと脳が認識すると自然と話しを聞いてくれるようになります。
とは言っても時間のない朝は無理をせず、どんどん手伝いましょう。
ただし最後の1つは子供自身でチャレンジさせたり、途中で出来なかったとしても叱らず「〇〇までよく頑張ったね」と褒めて終われたら素敵ですね。


③ 自己肯定感を高める声かけ
自己肯定感とは
- 「自分は大切にされている」
- 「必要とされている」
- 「価値がある」
など自分自身の存在を認め自信を持つために必要なエネルギー源のようなものです。
しかしHSCの子は自分に厳しく、ネガティブに見がちなので、自分を肯定し、認めるのが苦手です。

だからこそ一番近くにいるママが自分らしさを伸ばす声かけをしてあげましょう。
大切なのは共感・尊重・受け入れることです。
共感の声かけ

子供が上手く言葉にできないことをママが変わりに寄り添うことで分かってくれたと安心します。
- 「〇〇のように思ったんだよね」
- 「〇〇したいと感じたんだよね」
- 「怖かったよね、痛かったよね、悔しかったよね」
- 「うんうん、〇〇ちゃんの気持ち分かるよ」
- 「そんな風に考えられるのは素敵だね」
尊重の声かけ

- 「どうしても〇〇なんだね」
- 「どちらを選んでもいいよ」
- 「〇〇しようと思うんだけど、どうする?」
- 「〇〇ちゃんが落ち着くまで待つよ」
- 「まずは〇〇からお願いね」
受け入れる声かけ

- 「〇〇しちゃったね、でも焦らなくて大丈夫だよ」
- 「慌てなくて良いからゆっくり〇〇してごらん」
- 「怒ってないよ、今度は〇〇してみようか」
- 「ママも昔同じように失敗したことあるなぁ」
声かけをしながら抱きしめたり、頭をなでたり、拍手をしたりするとより愛情が伝わります。
ママ自身が子供の頃にかけてもらって嬉しかった言葉をHSCの子にもいっぱいプレゼントしてください。
忙しい朝の声かけ【場面別事例集】

起こし方編

- 〇〇時だよ、何分後に声かける?
- 眠たいよね、一緒に後5分だけ寝たら起きよう
- 今日の朝ご飯は好きな〇〇を焼いているよ~
- 今日もいい天気だよ~一緒に〇〇できたらいいな

お着替え編

- チクチクしたの?痛かったね。違う服にしようね
- どこがチクチクしたのかなぁ~。一緒に見てみよう
- この服触ってごらん。どう?柔らかいね
- 〇〇ちゃんの好きな香りにしてみたよ。どうかな?

朝ご飯編

- その絵本楽しいんだねぇ。どんなお話なの?
- 後少ししたらもう1回聞いてみるね
- ご飯を食べてからまた一緒に絵本を読むのはどうかな?
- 〇〇ちゃんの好きないちごが冷蔵庫にあるんだけど、食べる?

まとめ
ここまでHSCの子に対する声かけの注意点と声かけ法3選について書いてきました。
- CCQで何度も繰り返し声をかける
- スモールステップで途中の成果を評価する
- 自己肯定感で自分らしさを伸ばす
忙しい朝でも怒らず笑顔で「いってらっしゃい」とスムーズに送り出せた日はママも嬉しく、晴れ晴れした気持ちになりますよね。
毎朝歯を磨くようにHSCの子に対して余裕を持った声かけが当たり前になれば子供もママも朝のスタートが劇的に変わりますよ。
ぜひ参考にされてみてくださいね。
ご飯だよと言っても「今は本に夢中だからいらない」と返されるとイライラしてしまいます。