- 周りに比べて行動がゆっくりでマイペース。
- 急かしたりしちゃうと癇癪を起す。
- 物事を悪い方に考えがち。
- そんな風に考えなくてもいいのに、不安ばかり口にする。
親御さんはどう関わったらよいのか分からなくなってしまいますよね。
HSCは大人になってもその特性を持ちつづけると言われています。
そして、HSCの気質には繊細だからこその才能があるのです。
HSCの才能については下記の記事をご参照ください。
>>【HSCの才能とは?】自己肯定感を育む3つ方法でお子さんの才能が開花!
では、その特性を活かすために、HSCの親としてどのように関わっていくと良いのでしょうか。
HSCの接し方には、5つのポイントがあります。
- HSCを理解する
- HSCの子どもの感覚、反応、気持ちを否定しない
- 過干渉に気を付ける
- HSCの子どものペースに合わせる
- HSCの子どもが落ち着く環境をつくる
このポイントを押さえた関わり方をすることで、 「あなたはそのままでいい」という安心感をHSCのお子さんに与えることができ、自己肯定感を育むます。
Contents
なぜHSCの子どもへの関わり方が分からなくなるの?
HSCのお子さんは、他の人が気にならないことが気になってしまい、ストレスになってしまったり、深く考える傾向があります。
「なぜそんなことが不安になるんだろう」
5人に一人の割合で少数派のHSCは、一般的な育児書で良いとされている方法が通用しないことが多いのです。
また、HSCの特性について世間で理解してもらえず
「わがまま」
HSCの間違った関わり方
親として、周りと違うことに心配したり、良かれと思っての言動が、HSCのお子さんにとっては良い方向に捉えられないことがあります。
例えば、
- 急かしたり、手を出してしまう。
- 「気にしすぎ」と言ってしまう。
詳しく説明していきますね。
急かしたり、手を出してしまう
行動がゆっくりでマイペースなHSCお子さんに、急かしたり、手を出してしまっていませんか?
しかし、「早く早く」と急かしたり、何も言わず親が手を出してしまうと、HSCのお子さんが情報容量がオーバーしてパニックになったり、邪魔をされたと感じ癇癪をおこしてしまうこともあります。
HSCのお子さんの状況を考えず、口や手を出すことは、HSCのお子さんに何も考えるなと言っているようなものです。
「気にしすぎ」と言ってしまう
物事を悪い方に考えがちだったり、不安をよく口にするお子さんに、「気にしすぎだよ」「他のみんなもそれぐらい頑張ってるよ」と伝えていませんか?
親としては勇気づけたかったり、強くなってほしいという気持ちで何気なく言葉にしていると思います。
しかし、悪意はなくとも、その言葉はHSCのお子さんをとても傷つけています。
それは、自分の気持ちを否定されたのと同じことだからです。
「もう頑張っているのに、これ以上頑張れっていうの?」
このようなことにならないよう、 HSCの親として大事にしたい関わり方を5つを次にお伝えします。
HSCの関わり方に必要な5つのポイント
HSCのお子さんは良くも悪くも、周りの環境からの影響を強く受ける傾向があります。
そのためには、HSCのお子さんへの関わり方に大切な5つのポイントがあるのです。
- HSCを理解する
- HSCの子どもの感覚、反応、気持ちを否定しない
- 過干渉に気を付ける
- HSCの子どものペースに合わせる
- HSCの子どもが落ち着く環境をつくる
ではそれぞれ詳しく説明していきます。
HSCを理解する
先述したように、一般的な育児書に書かれていることがHSCのお子さんに合わないことも多々あります。
親御さんご自身も、今まで過ごしてきた中で子どもとは、子育てとは「こうあるべき」という考えがあると思います。
しかし、HSCの特性を知れば、お子さんにとってはそれが最善の方法ではないかもしれないと気づき、HSCのお子さんにあった育児について考えることができます。
最近ではHSCについての本もたくさん出ています。
まずは、HSCの特性を親御さんが知り、お子さんを理解することでお子さんに合った子育てを見つけることができるのです。
そして、HSCのお子さんの良いところをぐんぐん伸ばすことができます。
HSCの子どもの感覚、反応、気持ちを否定しない
繊細で、敏感で感受性の高いHSCのお子さんは不安感や恐怖感を感じやすく、また痛みや音、温度などの刺激を受けやすい気質があります。
HSCは、注意力が高いですが、必ずしも、視力や聴力、嗅覚、味覚が人より発達しているわけではありません。 脳が情報を徹底的に処理をするところに特徴があるのです。反射のスピードが速く、痛みや刺激を受けやすいため、薬にもすぐ反応します。
(引用元:HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子 明橋大二(著) )
そのため、お子さんの感覚を理解していないと、
「そんなこと言ってたら何にもできないよ」
自分の感情や欲求に蓋をしてしまうかもしれません。
お子さんの感覚や気持ちを否定せず、
「怖かったんだね」
親御さんがお子さんの感覚を信じて寄り添ってくれることで、絶対的な安心感をお子さんは得られます。
過干渉に気を付ける
HSCのお子さんは周りと比べてマイペースだったり、不安が強かったりと、親御さんも心配になりますよね。
そのためどうしても、
「もっと早くした方がいいんじゃない」
しかし、HSCのお子さんは自分の空間や物、物事の考え方や方法を大切にしており、こだわりを持っていることもあります。
それらを乱されると強いストレスを感じてしまうのです。
口や手を出されストレスを感じながらも、人の気持ちが分かるHSCのお子さんは 、親の言う通りに行動すれば親は喜んでくれると考えるかもしれません。
親御さんの顔色を見て行動することもあるでしょう。
過干渉や口出しをすることで、指示をされないと行動しない、または無理にさせることでストレスになったりトラウマになってしまうこともあります。
物事を深く考える特性のあるHSCのお子さんは、時間はかかっても丁寧な行動をとることができます。
他人の気持ちに共感できるので、相手がどんな気持ちになっているかも分かっています。
HSCのお子さんに限ったことではないですが、お子さんの大切にしているものを尊重し、干渉しないようにしましょう。
HSCの子どものペースに合わせる
HSCのお子さんは深く考え、物事を慎重に進めます。
そのため、大人の私たちから見ると、
「こうした方が効率がいいのに」
しかし 、
- 急かす
- 圧力をかける
- 叱る
など、無理強いするのは逆効果です。
パニックになったり、癇癪を起しやすくなります。
周りと比べず、本人のペースに合わせ、待つ姿勢をとりましょう。
そうは言っても、本人のペースだけに合わせられない時もありますよね。
お子さんは
「自分は大切にされている」
HSCの子どもが落ち着く環境をつくる
HSCのお子さんは敏感な分、体も心も疲れやすいのです。
HSCのお子さんには「ダウンタイム」という刺激を減らすための休憩時間が必要です。
自宅では、静かでお子さんが落ち着けるような環境を整えてあげましょう。
HSCの疲れやすさやダウンタイムについて、こちらの記事に詳しく記載してます。
>>HSCは園や学校に行くだけで疲れる⁉【必読】疲れやすいわが子の対処法とは?
HSCの疲れやすさを何とかしてあげたい親御さんはぜひご参照ください。
まとめ
HSCのお子さんとの接し方のポイント5つをお伝えしました。
- HSCを理解する
- HSCの子どもの感覚、反応、気持ちを否定しない
- 過干渉に気を付ける
- HSCの子どものペースに合わせる
- HSCの子どもが落ち着く環境をつくる
HSCのお子さんは、身近な大人からの影響を受けやすいため、親御さんの関わり方は重要と言えます。
親御さんが、お子さんにとって最善な接し方をとろうとしているだけでも、HSCのお子さんは感じ取り、安心感を得られるのではないでしょうか。
そして、お子さんの能力や感性が開花し、才能が発揮されるでしょう。