【必読】HSCへの叱り方は難しい⁉大切なのは5つの伝え方と4つのフォロー方法!

 

ママ
「ただ注意しただけなのに、涙をぽろぽろ流してしまう…」

 

ママ

「叱ったあと、いつまでも落ち込んでいる子どもを見て、自分もつらくなる」

 

ママ

「どうやって伝えたら傷つけずに済むのか分からない」

 

ママ
「叱るとパニックになって、ますます収拾がつかなくなる」

 

HSC(Highly Sensitive Child=ひといちばい敏感な子)のお子さんを育てている親御さんにとって、子どもを「叱る」ということは、とても難しく、心の痛むことかもしれません。

 

HSCのお子さんは、まわりの空気や言葉、表情、声のトーンに非常に敏感です。

そのため、叱られることで強いショックを受けたり、深く自分を責めてしまったりすることがあります。

いきまる
一般的な叱り方が逆効果になったり、将来を心配になるのは当然のことです。

しかし、叱ることがいけないわけではありません。

大切なのは「どう伝えるか」です。

では、HSCのお子さんの心を傷つけずに、どうすれば伝わる叱り方ができるのでしょう。

それは、

HSCに伝わる叱り方の5つのポイント
  • 感情的にならず、落ち着いたタイミング・環境で伝える
  • 人格を否定せず、「行動」にフォーカスする
  • 「Iメッセージ」で親の気持ちを伝える
  • 問いかけで考える力を育てる
  • 小さな前進や気持ちの動きを認める

 

また、 叱ったあとのフォローはHSCのお子さんにはとても重要になります。

お子さんが安心して気持ちを立て直せるような、フォロー方法をご紹介します。

フォローの4つのポイント
  • 抱きしめたり、言葉で愛情を伝える
  • 自己否定に陥らないよう、気持ちを受け止める
  • 叱られた経験を行動の変化につなげる
  • 自分で整理する時間を持たせる

 

これらを知ることで、お子さんの気持ちに寄り添える叱り方ができるようになりますよ。

 

いきまる
敏感な特性を持つお子さんが、自己肯定感を育みながら健やかに成長できるよう、ぜひ参考にしてください。

 

HSCの叱り方に悩むのは当然!

HSC(Highly Sensitive Child)は「ひといちばい敏感な子ども」と訳されます。

アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念で、人口の20%程度が当てはまるといわれています。

 

HSCのお子さんには以下のような特性があります。

 

HSCの特性
  • 感情を深く受け取る
  • 大きな音やまぶしい光に敏感
  • 人の表情や声のトーンに敏感
  • 空気を読みすぎてしまう
  • 想像力が豊かで共感力が高い

 

このような特性から、同じ叱り方をしてもHSCのお子さんは他の子よりも深く傷ついたり、過剰に反応してしまったりします。

 

そのため、

ママ
「叱ることがうまくできない」
「怒るたびに子どもが傷ついてしまう」
という悩みを抱えるのは、ある意味当然のことなのです。

 

いきまる
叱ることをやめるのではなく、HSCのお子さんに届く伝え方を知ることが、親子の関係をより良くしていく鍵になります。

 

 HSCにNGな叱り方とは?

HSCのお子さんには、一般的な叱り方が逆効果になることがあります。

以下に、やってしまいがちなNGな叱り方を紹介します。

 

NGな叱り方
  • 怒鳴る、大声で叱る
  • 感情的に責める
  • 人格否定につながる言葉
  • 他のお子さんと比較する
  • 人前で叱る

それぞれ説明していきますね。

 

怒鳴る、大声で叱る

 

HSCのお子さんは音や雰囲気に敏感です。

大きな声で叱られると、頭の中が真っ白になってしまい、内容がまったく入ってこなくなります。

 

言葉の内容以上に、声の大きさトーンから強いストレスを受けてしまうのです。

 

繊細ちゃん(娘)
「怖かった」
という感情だけが残ってしまうかもしれません。

 

感情的に責める

 

親御さんが感情にまかせて怒ると、その感情をそのまま受け取ってしまい、

 

繊細ちゃん(娘)
「自分はダメな子だ」
「ママは私を嫌いになったのかもしれない」

 

と感じてしまうことがあります。

 

それが引き金となって激しい癇癪泣き叫びパニックに陥ることもあるのです。

 

人格否定につながる言葉

 

ママ
「どうしていつもそうなの?」
「あなた最低ね。」

 

というように、行動ではなく人そのものを否定するような言葉は、HSCのお子さんにとって深く傷つく原因になります。

 

存在そのものを否定する言葉は、HSCの自己肯定感を著しく低下させてしまいます。

 

他のお子さんと比較する

 

ママ
「〇〇ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの?」
「あの子はあんなに素直なのに…」

 

といった他のお子さんとの比較は、HSCのお子さんの自信を失わせてしまいます。

 

さらに、劣等感嫉妬心を抱かせてしまう要因になるのです。

 

人前で叱る

 

周囲の視線に敏感なHSCのお子さんにとって、人前での叱責は大きなストレスになります。

 

繊細ちゃん(娘)
「恥をかいた」
「傷ついた」
と強く感じてしまうのです。

 

 HSCの子に伝わる“叱り方”とは?

HSCのお子さんにとって、「叱られる」ということは、「否定される」「攻撃される」と受け取られがちです。

 

他の子以上に強く心に響きます。

 

ちょっとした注意でも、自分を全否定されたように感じたり、必要以上に自分を責めてしまうことがあるのです。

 

叱ることは、お子さんに罰を与えることが目的ではありません。

 

いきまる
大切なのは、お子さんに「なぜその行動がいけないのか」を理解させ、どうすればよかったのかを学び、次へと繋げることです。

 

だからこそ、HSCのお子さんには「叱る」というよりも、「伝える」「一緒に考える」という姿勢が効果的です。

 

HSCの子に伝わる叱り方を5つのポイントにまとめ、それぞれの理由を紹介します。

 

HSCの子に伝わる叱り方の5つのポイント
  • 感情的にならず、落ち着いたタイミング・環境で伝える
  • 人格を否定せず、「行動」にフォーカスする
  • 「Iメッセージ」で親の気持ちを伝える
  • 問いかけで考える力を育てる
  • 小さな前進や気持ちの動きを認める

 

それぞれ説明していきます。

 

感情的にならず、落ち着いたタイミング・環境で伝える

 

HSCのお子さんは、感情のエネルギーに非常に敏感です。

親御さんが怒っていると、それを自分への「拒絶」と感じてしまうこともあります。

 

たとえばその場で

ママ
「なんでそんなことするの!」

と声を荒げてしまうと、叱られた内容よりも

 

繊細ちゃん(娘)
「怖かった」
「嫌われたかも」

 

という気持ちが強く残ります。

 

だからこそ、落ち着いたトーンで、時間を置いてから伝えることが大切です。

 

いきまる
親御さんやお子さんが落ち着いてから、優しく目を見て話すことで、内容がしっかり伝わります。

 

また、環境も大切です。

 

大勢の人がいる場所や、騒がしい場所では、HSCのお子さんは周りの刺激に圧倒され、親御さんの言葉に集中できません。

 

いきまる
お子さんに伝える際は、静かで刺激の少ない場所へ移動しましょう。

 

人格を否定せず、「行動」にフォーカスする

 

HSCのお子さんは、ちょっとした注意でも、

 

繊細ちゃん(娘)
「自分は悪い人間だ」

 

と受け取ってしまうことがあります。

 

いきまる
「あなたが悪い」ではなく、「その行動がよくなかった」というように、行動と人格を分けて伝えることが大切です。

 

NG:「またあなたはふざけてばかり!」

OK:「授業中に立ち歩いたのは、先生が困っちゃうよね」

 

この区別をつけることで、自己肯定感を傷つけずにルールやマナーを伝えられます。

 

「Iメッセージ」で親の気持ちを伝える

 

「あなたが◯◯したからダメ!」ではなく、「ママは悲しかった」「びっくりした」と、自分の気持ちを主語にしたIメッセージで伝えましょう。

 

Iメッセージで伝えると、責められた印象を和らげつつ、親の気持ちを伝えることができます。

 

ママ
例:「おもちゃを投げたのを見て、ママはびっくりして悲しくなっちゃった」

 

いきまる
Iメッセージは、攻撃性が少なく、HSCの子にも受け止めやすい伝え方です。

 

問いかけで考える力を育てる

 

HSCのお子さんは深く考えることに優れています。

 

そのため、

ママ
「どうしてそんなことをしたの!」

 

と責めるよりも、

 

ママ
「どうしたらよかったと思う?」

 

と問いかける方が効果的です。

 

これは、自分で考えて行動する力を育てると同時に、お子さんの自己効力感(自分にはできるという感覚)を育むことにもつながります。

 

ママ
例:「あのとき、お友だちにどう言ったらよかったと思う?」

 

いきまる
親御さんが一方的に答えを教えるのではなく、お子さんが自分で解決策を見つける手助けをしましょう。

 

小さな前進や気持ちの動きを認める

 

HSCのお子さんは、褒め言葉肯定の言葉にもとても敏感です。

 

叱った後でも、少しでも努力した部分前向きな変化があれば、しっかり認めて伝えることで、安心感と自信につながります。

 

 

ママ

例:「自分から謝りに行こうとしてたんだね。えらいよ」

例:「ちゃんとお話を聞こうとしてくれたね」

 

いきまる
叱る場面でも、「ちゃんと見てくれている」という感覚があることで、HSCのお子さんは心を閉ざさずに受け入れてくれるようになります。

 

 叱ったあとのフォローがHSCには重要

HSCのお子さんにとって、叱られることは自分の存在を否定された」と感じるほど、深く心に響いてしまうことがあります。

 

いきまる
一度の叱責でも、長く心に残ったり、思い出して泣いてしまったりすることもあるほどです。

 

だからこそ、叱ったあとのフォローは、HSCの子育てにおいて欠かせないステップです。

 

いきまる
叱るときに大切なのは、「伝えること」+「安心させること」の両方をセットにすることです。

 

HSCのお子さんは、叱られた内容だけでなく、叱られた「あと」の対応を強く覚えています。

 

 

繊細ちゃん(娘)

「叱ったあと、ママが優しく抱きしめてくれた」

「叱られても、私のことを好きだって言ってくれた」

 

そうした体験が、HSCの子の心に、「人とのつながり」や「信頼感」を育てていきます。

 

フォローの4つのポイント
  • 抱きしめたり、言葉で愛情を伝える
  • 自己否定に陥らないよう、気持ちを受け止める
  • 叱られた経験を行動の変化につなげる
  • 自分で整理する時間を持たせる

 

いきまる
叱ることで「伝えるべきこと」を伝えたあとは、「あなたのことは変わらず大切だよ」というメッセージをしっかり届けることが、心の安心感につながります。

 

それぞれのポイントを詳しく説明しますね。

 

抱きしめたり、言葉で愛情を伝える

 

HSCのお子さんは、叱られることで感情が大きく揺れ動き、不安定になります。

そのままにしておくと、

繊細ちゃん(娘)

「嫌われたかもしれない」
「もうママは私のこと好きじゃないんだ」

と思い込んでしまうこともあるかもしれません。

 

叱ったあとに、抱きしめてあげるだけで、

 

ママ
「大丈夫だよ」
「変わらず愛しているよ」

 

というメッセージが伝わります。

 

何も言わず、ただ静かにぎゅっとするだけでも、HSCの子には大きな安心感になります。

 

また、

ママ
「あなたのことがずっと大好きだよ」
しっかり言葉で伝えることもとても大切です。

 

いきまる
無条件の愛情のメッセージをしっかり伝えることができるのです。

 

自己否定に陥らないよう、気持ちを受け止める

 

HSCのお子さんは、

繊細ちゃん(娘)
「どうせ自分なんて」
「私はダメなんだ」

と、自分を責めすぎてしまうことがあります。

 

そのときは、

ママ
「そんなふうに思ってたんだね」
「悲しかったんだね」

気持ちを言葉にしてあげると、お子さんは安心し、自分の気持ちを受け入れられるようになります

 

いきまる

気持ちに“ラベル”を貼るような言葉かけが、自己肯定感を守る土台になります。

 

叱られた経験を行動の変化につなげる

 

HSCのお子さんは、前述したように深く物事を考えることができます。

 

いきまる
叱ったあとに「大丈夫だよ」と安心させるだけでなく、「次にどうすればよかったか」を一緒に考える時間を持てると理想的です。

 

ママ
例:「今度同じことがあったら、どうしようか?」

 

一緒に考えることで、お子さんは失敗を恐れずに挑戦できるようになります。

 

いきまる
フォローと同時に行動改善にもつながり、前向きな力を育むことができるのです。

 

自分で整理する時間を持たせる

 

HSCのお子さんは、刺激を強く受ける分、それをゆっくり消化する時間も必要です。

叱られたあとすぐに立ち直れなくても、「時間が必要なんだ」と受け止めて、そっと寄り添うような対応を心がけましょう。

 

いきまる
黙って隣にいてあげる、一緒に絵本を読んでクールダウンする、そんな静かな時間が、お子さんの心を整える助けになります。

 

まとめ

HSCのお子さんは、親御さんの言葉や態度を、表面だけでなく「その奥」にある気持ちまで受け取ってしまうほど、敏感で繊細です。

 

お子さんを思うがゆえに、強く言いすぎてしまったり、あとから後悔して涙が出る夜もあるかもしれません。

 

 

いきまる

しかし、お母さんのそういった気持ちも、HSCのお子さんにはちゃんと伝わっています。

 

本来叱るという行為は、「罰する」ものではなく、「大切なことを伝える手段」です。

でもHSCのお子さんには、一般的な叱り方では強すぎることもあります。

だからこそ、

 

HSCの子に伝わる叱り方の5つのポイント
  • 感情的にならず、落ち着いたタイミング・環境で伝える
  • 人格を否定せず、「行動」にフォーカスする
  • 「Iメッセージ」で親の気持ちを伝える
  • 問いかけで考える力を育てる
  • 小さな前進や気持ちの動きを認める

 

いきまる
上記のポイントが、お子さんの心に優しく届き、行動の改善だけでなく「自分は大丈夫」という安心感にもつながります。

 

そして何より大切なのが、叱ったあとのフォローです。

 

フォローの4つのポイント
  • 抱きしめたり、言葉で愛情を伝える
  • 自己否定に陥らないよう、気持ちを受け止める
  • 叱られた経験を行動の変化につなげる
  • 自分で整理する時間を持たせる

 

これらをするだけで、HSCのお子さんは気持ちを立て直し、「次はどうすればいいか」を前向きに考えられるようになります。

 

HSCのお子さんへ伝わる叱り方と、安心を与えるフォローで、お子さんの成長を力強く支え、より良い親子関係、コミュニケーションををとることができるでしょう。

 

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