【完璧主義のHSC】 こだわりを減らして柔軟な考え方を得るたった4つの方法!

HSCの子育ての悩みで「完璧主義」という言葉をよく耳にします。

  • 文字をなぞるにも、少しでもはみ出たら怒って何度も消してやり直す。
  • 完璧を目指して宿題がなかなか終わらない。
  • 思い通りの絵をかけないと紙をぐしゃぐしゃにして癇癪を起す。
  • みんなが飛んでいる縄跳びを、自分はできないからと言ってやろうとしない。
  • 1番になれないならやりたくないと言ってチャレンジもしない。

HSCのお子さんには上記のようなことが当てはまります。
お子さんの完璧主義で悩まれている親御さんも多いのではないでしょうか。

いきまる
エレイン・アーロン博士らが開発した23のチェックリストの中にも
「完璧主義である」という項目があるほど、HSCのお子さんのあるあるなのです。

必要以上に高いレベルでの目標を達成したがり、自分が思ったように達成できないとイライラしたり落ち込んでしまいまいがち。

いきまる
いちいち癇癪を起されては、そばにいる親御さんは振り回されて辛いですよね。
もう少し柔軟に考えられたらいいのに…

完璧主義を緩めるには日常の声掛けや意識づけが大切で、以下の4つの方法があります。

完璧主義「~べき」のこだわりを減らす方法
  • 小さな失敗について怒らない、責めない。
  • 過程に注目した声掛け。
  • 得意なことを褒めて伸ばす。
  • 加点方式の声掛けで認めてあげる。
いきまる
これらを普段から心がけると、完璧主義をやわらげ、失敗をしてもポジティブな面に目が行く子供になりますよ。

HSCの完璧主義は悪いこと?

HSCの特性の1つである、こだわりの強さから完璧主義になる傾向にあります。

しかし、完璧主義は悪いこと、ではありません。良い面もたくさんありますよ。

完璧主義の良い面
  • 基本的にまじめで優秀。
  • 責任感がある。
  • 周りから信頼される。
  • 最後までやりきる力がある。
  • 目標達成への意欲がある。

一流の職人やスポーツ選手など完璧主義だからこそ成功を収めた人もたくさんいます

いきまる
良い結果を収めるには完璧主義が必要なこともありますが、HSCのお子さんは、学校や園、友人関係などすべてに対して完璧を追及してしまいます

行き過ぎた完璧主義はストレスや生きづらさの原因になることもあるので注意が必要です。

HSCは「~べき」というこだわりが強い

いきまる
HSCはこだわりが強い傾向にあります。
こだわりが強いためか完璧主義のお子さんも多いのです。

完璧主義のお子さんには「~べき」というこだわりがあります。

  • ルールや順番へのこだわりが強い。
  • 0か100かで物事をとらえてしまう。
  • 周囲の期待に完璧に沿おうとする。

これらの気質などが影響し、

繊細ちゃん(娘)
こうじゃなきゃだめ!
繊細ちゃん(娘)
ここまで終わらないと次にいけないの
繊細ちゃん(娘)
1番でないと意味がない!

多くの「~べき」という考えを持ってます

そして、自分の思い通りにいかないことで癇癪を起してしまうこともあるのです

ママ
そんなこと気にしなくていいよ

と言っても、こだわりの強いHSCのお子さんにとっては気になってしまうもの。

いきまる
逆に否定されたように感じてしまうのです。
ママ
「~べき」のこだわりを減らすためには、どうしたらよいのでしょうか?
いきまる
常日頃から親御さんが心掛ける方法をお伝えします!

HSCの完璧主義「~べき」のこだわりを減らすための4つの方法

こだわりを減らして、完璧主義を緩める方法として

完璧主義「~べき」のこだわりを減らす4つの方法
  • 小さな失敗について怒らない、責めない。
  • 過程に注目した声掛け。
  • 得意なことを褒めて伸ばす。
  • 加点方式の声掛けで認めてあげる。

の4つの方法があります。

いきまる
詳しく説明していきますね!

小さな失敗について怒らない、責めない

いきまる
子供は物を無くしてしまったり、こぼしてしまったりとよく失敗をします

親御さんが失敗に対して怒ったり責めたりしてしまうと、失敗を怖がり、

繊細ちゃん(娘)
「失敗はいけないもの」
「ミスは許されない」
と思い込んでしまいます。

そして自分自身も失敗やミスに対して厳しい態度をとるようになり

繊細ちゃん(娘)
完璧でなければならない
と考えるようになってしまいます。

いきまる
子どもは失敗するものです。
失敗から「こうするとこぼすんだ」と気づき、学び成長していきます。

失敗の後始末は親御さんがやることがほとんどなので、「何してるの!」とつい失敗を責めてしまいがちなりますが、学びや成長のチャンスととらえて寛容になれるといいですね。

親が失敗やミスを許容する態度を示すことで、失敗を極端に怖がらなくなります

また失敗した時には、

ママ
こぼれちゃったね、雑巾で拭こうか

ママ
なくなっちゃたんだね、探せば見つかるんじゃない?
状況と解決策を伝える
繊細ちゃん(娘)
失敗しても大丈夫なんだ
と認識できるようになります。

いきまる
そして、なぜ失敗したのかを穏やかな口調で親子で話し合い、次の挑戦につなげられるといいですね。

過程に注目した声掛け

いきまる
完璧主義のお子さんは、物事の結果に捉われてしまいがちです。
繊細ちゃん(娘)
「うまくできなかった」
「失敗した」

という結果しか見えなくなってしまいます。

結果に捉われて苦しんでいるお子さんには穏やかな声で

ママ
「何度も練習していてがんばっていたね」
など結果に至るまでの過程についてほめましょう。

結果が出るまでの努力や姿勢について褒め、

ママ
「がんばっているあなたが素晴らしい」
と伝えてください。

過程に注目した声かけをすることで、子供の視点を変え、結果よりも過程が大切なことに気づくことができます。
そして、子供は頑張っていた自分を認めることができ、自分の失敗を受け入れられるようになるのです。

いきまる
また過程に注目した声掛けは、子どもにあなたの姿をちゃんと見てるよというメッセージも同時に送ることもできます。

得意なことを褒めて伸ばす

いきまる
HSCのお子さんはその繊細な気質や感受性の高さから、些細なことで動揺したり自信を失いがちです。

しかし、HSCはネガティブな環境からだけでなく、ポジティブな環境からも影響を受けやすいと言われています。

いきまる
テストや課題といった評価されやすいものではなく、本人が無理なく楽しめるものについて着目してください。

ダンスや歌、ブロックに本。

ママ
「楽しそうに踊ってるね。こっちまで楽しくなるよ。」
「きれいな声だね。」
「その発想はなかったよ。よく考えたね。」
「もうそこまで読めたんだね」
と褒めてあげてください。

自分が得意なことや好きなことを褒めてもらえると、できなかったことばかりに目が行く傾向を減らすことができます。

また、失敗してもできていた点を探して褒めてあげてください。

ママ
「人前で緊張せずにできたね」
「心のこもった演奏だったよ」
など素晴らしかったところはたくさんあるはずです。

お子さんは自分の得意なことやできたことを褒められると、自分の能力を認識し徐々に自己肯定感が上がっていきます。

このようにポジティブな面への反応の良さもHSCの特徴の一つです

お子さんの長所や得意なことを日ごろから褒めて伸ばしてあげてください。
褒められることで

繊細ちゃん(娘)
「うれしい、楽しい、できる!」
の経験を積み重ね「自分はできる」の基盤が作られます。
そして、苦手なこと難しいことにも取り組んでいけるようになるでしょう

いきまる
お子さんにとって可能な限りポジティブな環境をつくれるようサポートできるといいですね。

加点方式の声掛けで認めてあげる

加点方式って何?

加点方式:物事の判定や評価において、良い点や優れた点を点数として積み上げていく方法。
減点方式:物事の判定や評価において、悪い点や失敗の要素に応じて点数を差し引いていく方法。

(引用元:加点方式と減点方式とは?何が違うの?どっちがいいの?

加点方式とは、今の自分の状態を「0」とし、できたことや良い点を足していく方式のことです。

逆に今の自分を「100」として、できなかったことや悪かった点をひいていく方式を「減点方式」といいます。
完璧主義の人はこの「減点方式」で自己評価することが多いのです。

減点方式思考ではどうしてもネガティブな面ばかりに目が行きがちで、自己肯定感を下げやすく、とくに子供には向いていません。

その点、加点方式ではできたことに注目するので、ポジティブな面を見つけやすく、成功体験を積み重ね、少しずつ理想に近づいていきます

ママ
「ここが出来てないよ」「このやり方は違う」
ではなく
ママ
「ここまで出来ているよ」「この方法でもできたね」
と「できている部分」「今あるもの」への声掛けを心がけましょう。

自分がここまで出来ていると知ると、完璧でなければだめという考えが和らぎ、できないことへのいら立ちの癇癪も減ってきます。

いきまる
お子さんの今までの視点を変えることができ、柔軟に考える力の発達にもつながりますよ。

まとめ

HSCのお子さんはその気質からこだわりがあり、完璧主義になりやすい。

そんな完璧主義のお子さんのこだわりを減らす4つの方法をご紹介しました。

  • 小さな失敗について怒らない、責めない。
  • 過程に注目した声掛け。
  • 得意なことを褒めて伸ばす。
  • 加点方式の声掛けで認めてあげる。

これらの方法はお子さんがうまくいかなくてイライラしたり、癇癪を起している真っ最中よりも、常日頃から行っていくことが大切です。

いきまる
お子さんのポジティブな面に目を向け、自己肯定感が育ってくると、周囲の人の言葉が脳に届きやすくなり、「~べき」のこだわりが減ってきますよ。

 

 

 

 

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