HSCの特徴の1つに「偏食」があります。
子供の健康を考えてバランスよく手間ひまかけて作ったのだから、口にたくさんご飯を頬張って、美味しい!おかわり!とモリモリ食べて欲しい。
これはママの純粋な気持ちだと思います。
しかし苦手な物が多いHSCの子供にとってママの思い程苦しいことはありません。
さらにHSCの子供たちは幼稚園や学校など、家の外でも好き嫌いの多いわがままな子として扱われている可能性があります。
家の外でも家族からも偏食に関して注意をされてしまったら・・・・
数少ない食べれる物ですら食べられなくなるかもしれません。
ではどうすればよいのか
それは「食べないに焦らないこと」です。
HSC偏食の心構えを知っていれば、ストレスから解放され家族で囲む食卓がハッピーになりますよ。
Contents
HSC偏食の特徴・これってあるある?
赤ちゃんのころはミルクを飲んで、離乳食も食べていたのに
2~3歳頃から急に食べ物を吐き出したり、好きな物しか食べなくなったなど急な子供の変化に不安になりますよね。
- 苦味や酸味が苦手
- お肉や魚などの繊維っぽい食材は飲み込めない
- ご飯におかずが混ざると食べない
- 歯ごたえのある野菜や果物は食べない
- 1度苦手だと判断すると口にしなくなる
- 麺類は具無しが好き
- 好きなものはとことん食べる
HSC偏食の子供の脳はとても過敏なので、味覚や嗅覚からの「拒絶」を人一倍感じてしまうのかもしれません。自分がしたくてしている訳ではなく、体が勝手に受け付けない。
無意識に食べてはダメ!と感じているのです。
中にはステンレス製品のカトラリーが苦手だったり、温かい・冷たいなど触覚に敏感な子も。
上記のような症状をまとめて「感覚過敏」と言い、周りに症状を理解してもらえず、悲しい思いをしている子たちがいます。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの諸感覚が過敏で日常生活に困難さを抱えている状態を感覚過敏といいます。感覚過敏は病名ではなく症状です。
感覚は目に見えず、他人と比較することができないため、感覚過敏で困っていることが周囲に理解されづらいという問題点があります。さらには、自分が感覚過敏で困っている、苦しんでいることに気がつけない場合もあります
引用元:感覚過敏研究所
HSC偏食のストレス
HSCの特徴だと頭では分かっていても「偏食」である我が子にママは悩み・ストレスを感じてしまうこともしばしは・・・
それは当然のことです!
しかしママの不安やストレスは自然と子供に伝わり、知らない内にプレッシャー与えているかもしれません。家族に本音が言えないなんて悲しすぎますよね。
では、ストレスを感じる原因は一体何なのか。
その原因を理解し、対応する方法を知っていればストレスは減り、HSCの子供との食事を楽しむ方法が見えてきます。
ストレス ①料理のメニューを考える
仕事から帰ってきてクタクタの中冷蔵庫を空け残りものをチェック
その材料で食べられるメニューを一生懸命考え食事の支度をしたのに
「食べられない」「いらない」
酷いときにはウギャー!と泣き叫ばれ・・・
あげくの果てにお皿をガッシャーンなんてことになったら
ってなりますよね。
また兄弟がいる場合、HSCの子と別のメニューを考えなければと思い、余計に負担を感じます。
ストレス ②周りの理解をどう求めるか
家ではママがHSCの子に合った食材を使用し、食事を作ることができますが幼稚園や学校で給食を食べなければならない場合、どう説明したらよいかとストレスを感じる方もいます。
- 学校に相談しても理解してもらえず「アレルギー診断書を提出してください」と言われた
- 給食で食べられる物が少ないのでおにぎり持参を承諾してもらったが、「おにぎりの中身は具なしでお願いします」など言われた
全て周りの子に配慮した考えであるかとは思いますが、ただでさえ我が子が偏食であることに後ろめたさを感じているのにこの対応はかなりストレスになりますよね。
ストレス ③体への影響
HSCの偏食が原因で「栄養失調になるのではないか」とか「背が小さく、華奢なままなのでは」など体への影響を心配し、ストレスになることもあります。
特に食べられる物がおにぎり、麺、ナゲット、ポテトチップスなど偏った食材ばかりだととても心配になりますよね。
HSC偏食の心構え3選
HSC偏食に対してどのように心構えをし、対応をすればよいのでしょうか。
心構え3選をご紹介します。
- 取れる栄養から取る
- 食べれるものは自然と増える
- 周りと比べない
1つずつ説明していきましょう。
① 取れる栄養から取る
まずママのストレスNO.1となっているであろう毎日の献立。
食べない食材を気にするのでなく、取れる栄養から取ることを意識すればストレスは減ります。
ブロッコリーやほうれん草など栄養価が高いと言われる青物や葉物を食べないならば他に葉酸やカルシウム・ビタミンが豊富なさつまいもやきのこ類から取ればよいですし、野菜全般苦手なのであればロールパンにだって葉酸が豊富に含まれていますよ。
野菜を野菜で置き換えなくちゃ!と思うから困るので、栄養素が含まれていればどの食材でも良いに切り替えると一気に気持ちが楽になります。
ご飯・豚汁が好きだったら、毎日でも体に影響はないですよね?
ママの気持ちにゆとりがあると食事も一層楽しくなります!
② 食べれるものは自然と増える
HSC偏食の子が幼少期に食べられなった苦手な物は小・中・高と脳の発達に伴い自然と食べられる物が増えていきます。
成長と共に唾液の量が増えたり運動量が増えることで食べれる量も増えますし、お弁当に切り替わるタイミングで給食のストレスから解放され食べれる物が増えた!という子もいます。
給食対応でストレスを感じることがあるかもしれませんが、給食のおかげで食べられる食材が増えることもあります。栄養バランスを考えて毎日様々な食材を使ってくれる給食は有難いチャンスです。
美味しい物を美味しく食べれる工夫も意識しましょう。
旬な食材と取り入れたり、一緒に野菜を育ててみるなどは大切ですが、簡単な方法として大皿で食事を提供することをおすすめします。
③ 周りと比べない
食べられる物や成長スピードなどはHSC偏食の子供に限らず子供は1人1人違います。
世界で考えると実に食生活はさまざまです。
生まれたときから肉や魚を食べない子もいれば主食だって偏っています。
それでも子供は育っていきます。
学校給食の例で出したように先生からしたら「あの子だけ特別だと思われないように配慮している」つもりかもしれません。
しかし意外と周りの子供たちはHSC偏食の子を気にしていないのです。
繊細であることに敏感になっているのは実は子供よりも親の方かもしれませんね。
目の前にいる我が子との食事時間を楽しみましょう。
まとめ
ここまで、HSC偏食の特徴とママのストレスを緩和する心構えについて書いてきました。
- HSC偏食の子への料理は取れる栄養から取る
- HSC偏食の子は成長すれば自然と食べれる物も増える
- HSC偏食の子と周りの子を比べない
偏食は決して悪いことではありません。
味覚に敏感ということは繊細な味にも気が付くことができる才能があるということです。
焦らずその子のペースで向き合いましょう。
ママの考え方1つで毎日の食卓はハッピーになります!
ぜひ参考にしてみてください。