そのため、挨拶ができないことがあります。
躾できてないと不安にならなくても大丈夫です。
そんなHSCのお子さんには、焦らずいつかできることを信じて見守ることが大切。
「挨拶教えてないの?」
「言わないのに叱らないの?」
「甘やかして…」
と周りの目が気になる。
ちゃんと躾をしていないのと思われてそうで辛い…。
「あいさつそろそろできたほうがいいんじゃない」
「あいさつできてないのあなただけだよ」
とついつい言ってしまう。
いつかはできると信じているけど、周りの目も気になって歯がゆいですよね。
あいさつができないお子さんへの対応には6つのポイントがあります。
- 親があいさつの見本となる
- 急かさない
- あいさつできなくても叱らない
- スモールステップでできたことを褒める
- ごっこ遊び、シュミレーションをする
- 大人がお子さんのあいさつに合わせる
Contents
HSCがあいさつできない理由
HSCのお子さんは
- 家ではあいさつができている。
- 園や学校で「挨拶をしましょう」と言われることが多い。
そのため、「あいさつはした方が良い」と理解しているでしょう。
できない理由はいくつかあります。
- 緊張
- 気恥ずかしさ
- 相手が誰か分からない
- タイミングが分からない
- 過去の失敗体験
これらの理由から、あいさつができないのです。
一つずつ説明していきます。
緊張
HSCはもともと緊張、不安を感じやすい気質をもっています。
また、人に注目されると余計に緊張して力を発揮できないことがあります。
「あいさつしなくちゃ」と思っても、声が出なくなってしまうこともあるのです。
あいさつをするということは、「わたしはあなたを認識しているよ」と伝えると同時に「わたしはここにいるよ」と宣言しています。
注目されることが苦手なHSCにとって、とても勇気のいることです。
気恥ずかしさ
お子さんにとって親は、赤ちゃんの頃から本能のままに甘えてきた存在のため、「できる自分」を見せることに恥ずかしさを感じたりすることもあるのです。
HSCのお子さんは周りの目も意識できてしまうため、あいさつを促されるほど照れくさくなっていきます。
相手が誰かわからない
自分が知らない人からあいさつをされた場合、「この人誰だろう?」が先に立ってしまって、あいさつができないことがあります。
子どもにとっては久しぶりに会った人だったり、服装や髪形が違うだけでも分からなかったりするのです。
それを誰か分からない人にするにはとても勇気がいりますね。
慎重なHSCのお子さんならなおさらです。
また、ほとんどのお子さんは「知らない人とは話さないように」と教育を受けています。
しかし、お子さんはまだ経験が浅く、かつ慎重で深く考えるHSCは知らない人にあいさつをされても、あいさつしていいのかどうか気持ちが揺れてしまうでしょう。
タイミングが分からない
タイミングが分からなくて、あいさつができない子もいます。
大人は経験からタイミングが分かりますが、お子さんはまだあいさつのやり取りのリズムがつかめていません。
また、大人同士があいさつをして、お子さんがあいさつをしようとしても、大人がそのまま話を始めてしまう場合、お子さんはいつあいさつをすればよいのか分からなくなってしまいます。
過去の失敗体験
前にあいさつをしてうまくいかなかったことで、あいさつができない子もいます。
- あいさつをして無視された。
- 声が小さくて気づいてもらえなかった。
- 他の子に先に言われてしまった。
以前の経験がトラウマになって、失敗したくない、怖いと感じあいさつを苦手に感じてしまいます。
あいさつできないHSC でも焦らなくて大丈夫
HSCのお子さんは慎重で物事を深く考えるため、挨拶した方がいいことは重々理解していますし、ここで挨拶できなかったらどうなるかまで考える子もいるでしょう。
また私たち大人は何十年という学校生活、社会経験を重ねた中で「あいさつはした方がいい」という価値観、感覚を得ています。
お子さんはまだそういった習慣化がされておらず、時間がかかるのもおかしくありません。
- あいさつすると気持ち良いと知り、実感する。
- 小さな「あいさつができた」という成功体験を積む。
これらを経験していくことでいつの間にか挨拶が習慣化できていきます。
ただ見守るといっても、何もしなくていいというわけではありません。
また、あいさつできないお子さんにしてはいけないこともあるのです。
次はその対応のポイントについて説明します!
あいさつできないHSCへの対応!6つのポイント
あいさつできないHSCのお子さんへの対応には6つのポイントがあります。
- 親があいさつの見本となる
- 急かさない
- あいさつできなくても叱らない
- スモールステップでできたことを褒める
- ごっこ遊び、シュミレーションをする
- 大人がお子さんのあいさつに合わせる
親があいさつの見本となる
子どもは身近な大人を見て育ちます。
普段から笑顔で身近な親があいさつをしましょう。
日常的に親が嬉しそうに楽しく挨拶すると「あいさつは良いことだ」とポジティブに感じるようになるのです。
HSCはネガティブな面に目が行きがちですが、ポジティブな環境にも影響されやすく、いいところを人一倍吸収します。
あいさつは日常のことで、特別なことではないことを見本となって伝えましょう。
急かさない
あいさつができるようになってほしくて
「ほら、なんていうの?」
「ちゃんとあいさつして」
しかし、急かすほど、緊張して委縮してしまったり、言葉がでなくなってしまいます。
急かさず、何かアクションができたり、言葉が出そうなら待ってあげましょう。
あいさつできなくても叱らない
言葉や視線で圧力をかけてしまうことありませんか。
HSCのお子さんは親の言動を敏感に察知します。
しかし、無理にあいさつをさせてしまうとあいさつだけでなく、人との関わりまでも嫌いになってしまう可能性があります。
スモールステップでできたことを褒める
あいさつは「大きな声で言いましょう」と言われますが、あいさつの仕方は他にもあります。
- お辞儀ができた。
- 手を挙げることができた。
声を出さなくても相手にアクションを起こせただけでも大きな成長です。
あいさつの「できない」部分ではなく、「できた」ところに注目しましょう。
スモールステップでできたところを認めて褒めてあげてください。
そして
「先生に伝わったね。先生もうれしかったね」
お子さんは
ごっこ遊び、シュミレーションをする
おままごとなど、ごっこ遊びの中であいさつを取り入れるのもおすすめです。
園や学校でお子さんが先生役になったり、生徒役になったりして、楽しみながらあいさつの練習ができます。
また、親戚に会いに行く前や、お友達に会う前にシュミレーションをするのもいいでしょう。
例えば、ママが親戚役でお子さんが自分の役となり、親戚のお家に遊びに行くというシチュエーションを作ります。
玄関を開けて
「どういたしまして。ジュース美味しいかな?」
大人がお子さんのあいさつに合わせる
お子さんのあいさつ方法に合わせて大人があいさつを返すと、その子のモチベーションが上がります。
- お辞儀をする
- 口パク
- 手を挙げる
お子さんのあいさつのスタイルを理解し、
お子さんはあいさつしていることを分かってくれるという安心感が得られ、相手も理解し、あいさつを返してくれるでしょう。
まとめ
あいさつができないHSCのお子さんには、あいさつできない理由があり、その対応には6つのポイントがあることを説明しました。
あいさつができないことで周りからの視線は気になりますが、今は「周りの目」よりもお子さんの「できること」に目を向けましょう
親ができるポイントを押さえつつ、いつかはあいさつできると信じて見守りましょう