【HSCはパニックになりやすい⁉】パニックにならないための予防策3選!

 

ママ
「うちのHSCの娘は、注意するとパニックになってしまいます。」
ママ
自分の思い通りにならないと、泣いたり叫んだりして、しばらく手が付けられないんです。」
いきまる
HSCのお子さんはその繊細さ敏感さから、癇癪やパニックを起こすことがありますよね。

 

パニックになってしまうと、親御さんが何を言っても、声がお子さんに届かなくなってしまったり、反対に、より興奮してしまって逆効果になることもあります。

 

HSCのお子さんがパニックになるには理由にはいくつかの要因があるのです。

 

いきまる
お子さんがパニックになっているときは無理に止めようとせず落ち着くのを待つことが大切です。

 

また、HSCのお子さんがパニックにならないように親御さんができる予防策があります。

 

HSCのパニック予防策3選
  • お子さんの苦手な刺激から避ける環境づくり
  • いつもと違うことには早めに知らせる
  • 一度にたくさんのタスクを伝えない、させない

 

ママ
「こんなことでパニックになるなんて将来大丈夫かしら 」
と心配になってしまうかもしれません。

 

しかし、HSCのお子さんはパニックにならなければ、よく気が付く、周りに配慮のできる優しい特性を持ったお子さんです。

年齢とともに気持ちを少しずつ表出できたり、自分なりに対応ができて、パニックは少しずつ落ち着いてきます。

 

いきまる
お子さんがパニックに陥ってしまう理由を知り、対策をしていくことで、お子さんの困りごとを軽減してあげましょう。

 

HSCのパニックとは?

パニックとは?

 

仕事が立て込んでいたり、目まぐるしく忙しかったりすると

「今日はパニックになりそう」
や、朝寝坊してしまった時
「寝坊に気づいてパニックになった」
など、私たちは日常生活でよく使いますよね。

 

いきまる
本記事で使う「パニック」とは、不安や恐怖で、頭が混乱したときに使われる心の状態のことです。

 

パニックになってしまうと、

パニックの例
  • 言葉が乱暴になる
  • 物にあたったり、暴力的になる
  • 大声をあげたり、泣き叫ぶ
  • 同じ言葉や行動を繰り返す
  • 体が固まって動かなくなってしまう

など、困ってしまう行動が出てきてしまいます。

 

HSCがパニックになる要因とは?

 

HSCのお子さんがパニックになる理由には、いくつかの要因が考えられます。

 

HSCがパニックになる理由
  • 過剰に刺激を受けやすい
  • 完璧主義のお子さんが多い
  • 情報を深く処理する

 

いきまる
このようなHSCの特性よって、過度のストレスや感情を経験し、うまく処理できない時にパニックが発生するのです。

 

それでは、これらの要因についてそれぞれ説明していきますね。

 

HSCは過剰に刺激を受けやすい

 

HSCのお子さんは、あらゆる刺激をキャッチしてしまうため、非HSCの子より不快な刺激を多く感じたり、また不快感が持続してしまったりします。

 

いきまる
刺激をうまく処理できず、パニックになってしまうのです。

 

例えば、

 

繊細ちゃん(娘)

「お友達の大きな声にびっくりして大声で泣き出してしまった。」

「強い光がずっと当たっていて、長時間のストレスに我慢しきれず暴れてしまう。」

 

私たちが、「このくらいのことで?」と思うことでも、HSCのお子さんにとっては多くのストレスを感じているのです。

 

HSCには完璧主義が多い

 

HSCには完璧主義のお子さんが多くいます。

自分の段取り通りにいかなかったり、自分のペースを乱されることにストレス不安を感じてしまうのです。

 

その思い通りにいかないストレスや不安の蓄積がパニックになる一因にもなります。

 

例えば、

繊細ちゃん(娘)
宿題で漢字の書き取りをやっているときに、きれいに、思った通りに書けないからイライラして何度も何度も書き直していたら、お母さんが「まだそこから進んでないの?もうすぐ夕ご飯だよ?」と言ってきて、パニックになってノートをぐしゃぐしゃにしてしまった。

 

パニックになると、普段とは違う行動を起こしてしまい、親御さんもびっくりしますよね。

 

いきまる
パニックの後に、自己嫌悪に陥ってしまうお子さんもいます。

 

HSCは情報を深く処理する

 

HSCのお子さんは、情報を深く処理する特性があります。

そのため、情報や刺激が多すぎると圧倒され、混乱してしまうのです。

 

いきまる
急かされてしまったり、多くのタスクをこなさなければいけなかったり、キャパシティーを超える情報処理を迫られてしまうとパニックになってしまいます。

 

例えば、

繊細ちゃん(娘)
朝ご飯を食べて、着替えもして、歯ブラシもしなきゃいけないことは分かっている。
そんな中ママが「早く早く!今日の準備はできてるの⁉」と急かしてきて、パニックになって何もできなくなってしまう。

 

いきまる

忙しい時間帯は、こちらも気が気でなくなるし、急かしたくなりますよね。

しかし、パニックになってしまったら元も子もないですね。

 

パニックにならないようにするにはどうしたらよいのでしょう。

 

パニックを軽減するための、親御さんができる予防策があります。

 

HSCのパニックの対応法

パニックが起きてしまってから対応するのは、御さんにとってもお子さんにとってもとてもつらい状況になります。

 

いきまる
そのため、パニックを起こさないための「予防」が非常に大切です。

 

事前の準備と理解によって、多くの修羅場は回避できますよ。

 

HSCのパニック予防策3選

 

パニックを起こさないようにするための予防策とは、

HSCのパニック予防策3選
  • お子さんの苦手な刺激から避ける環境づくり
  • いつもと違うことには早めに知らせる
  • 一度にたくさんのタスクを伝えない、させない

 

いきまる
それぞれ説明していきますね。

 

お子さんの苦手な刺激から避ける環境づくり

 

いきまる
お子さんの苦手な刺激があるならば、その刺激を避けられるよう調整をしましょう。

 

HSCのお子さんは刺激を敏感に感じるため、園や学校の席など生活環境で、光や音といった刺激を不快に感じてしまいます。

 

お子さんが不快に感じる刺激があれば、それらを避けられるよう、席替えなど先生に相談されると良いでしょう。

 

また、ストレスが溜まってしまった時に、一時的にでも休める場所、逃げられる場所を確保できないか、お子さんとも確認しましょう。

 

辛くなったら保健室に行くお子さんもいるし、保健室は大げさになっちゃうと気にしてトイレに休憩しに行くお子さんもいましたよ。

 

いきまる

また、お家でもお子さんが静かに過ごせる落ち着いた場所を作ってあげられると良いですね。

 

いつもと違うことには早めに知らせる

 

いきまる
新しいことがある時や、予定変更がある際には、できるだけ早めにお子さんに知らせましょう。

 

新しいことや急な予定変更は、自分の予測がつかないためHSCのお子さんは不安になってしまいます。

 

また

繊細ちゃん(娘)
「こうしようと思っていたのに!」
と思い通りにいかなかったことに対してイライラして、自分の気持ちのコントロールがうまくいかなくなってしまうこともあります。

 

こういったストレスは、たまっていくとパニックを引き起こす原因となってしまうのです。

 

いきまる
事前にお子さんに知らせ、何が起こるのかを理解させることは、これらのストレスを軽減させてくれます。

 

一度にたくさんのタスクを伝えない、させない

 

HSCのお子さんは、物事の一つ一つに深く考える特性があります。

 

そのため、複数のタスクを同時に伝えたり、色々な行動をしなければならない事態に陥ると、情報過多、キャパシティオーバーになってパニックになってしまいます。

 

先述した、朝の忙しい時間帯にお子さんを急かしてしまう例もこれにあたります。

いきまる
複数のやらなきゃいけない行動にプラスして、お母さんが焦らせてしまったことがパニックにつながってしまったのです。

 

焦らせたり、急かすような状況にならないことがパニックを避けるためにも必要です。

そのために、早寝早起きをしたり、本人が考えられる時間も考え、余裕のある時間の確保をしていくことが大切です。

 

また、やることが複数ある場合は、一度にいわず、一つ一つこなしていく方がスムーズでしょう。

 

いきまる
お子さんが何かをやろうとしていたり、考えているときは口出さないようにしましょう。

 

それでもパニックになった時は?

 

お子さんがパニックになっている時は、

いきまる
お子さん自身が感情や行動をコントロールをすることが難しく、周りの声も届きづらい状況になっています。

 

無理に泣き止ませたり、抑制することはかえって状況を悪化させてしまうかもしれません。

 

いきまる
お子さんを刺激しないよう、落ち着くのを待ってあげましょう。

 

大声で怒ったり、暴れるのを抑え込んだりすることはNGです。

 

まずは親御さんが冷静になって、お子さんと周囲の安全を確認しましょう。

投げてしまいそうなものはないか、ぶつけてケガしそうな場所でないか、周囲の状況を確認し、危ないものは排除しましょう。

 

お子さんが気持ちを落ち着けるような、一人になれる空間にしてあげられると良いですね。

 

いきまる
危険な行動があればすぐ対応できるよう、親御さんは少し離れたところで見守りましょう。

 

パニックが落ち着いてきた時の対応とは?

 

お子さんが会話ができるくらい落ち着いてきたら、

  1. なぜパニックになったのか振り返る。
  2. お子さんの気持ちに共感する。
  3. 対応策をお子さんと考える。

上記の方法を行ってみてください。

 

いきまる
まだ未就学児や小学生では、なかなか自分の気持ちを言葉で説明することが難しく、親御さんも詳しくはパニックの理由を知ることは難しいかもしれません。

 

しかし、再びパニックを起こさないためにもお子さんの辛い状況、気持ちの変化を知る必要があります。

状況やお子さんの言葉の端々で親御さんが想像して、気持ちを汲んであげないといけないことも多いでしょう。

 

そして、パニックを起こした後の対応で大切なのは、お子さんの気持ちを理解し、

ママ
「それは辛かったね」
共感することです。

 

繊細ちゃん(娘)
「この辛い気持ちは間違いじゃないんだ」
とお子さんに教えてあげてください。

 

反対に

ママ
「それくらいのことで泣いてたの!我慢できるでしょ」
否定してしまうと、お子さんは自分自身に否定的になってしまい、自己肯定感が低くなってしまいます。

 

いきまる
お子さんの気持ちに共感しつつ、では、次に辛くなってしまった時はどうしたらよいか、お子さんと考えましょう。

 

例えば、

ママ
大きな声を出してしまうお友達には「怖くなっちゃうから大きな声を出さないで」って言ってみようか

 

ママ
朝焦ってしまうのなら、少し起きる時間を早くしたらどうだろう?

 

ママ
宿題をしているときは、なるべく声をかけないようにするけど、18時になったら一旦宿題やめて夕飯にしない?
など。

 

親御さんが一方的に「こうした方がいい」と伝えるのではなく、お子さんが納得できるような方法を、お子さんと一緒に考えることが大切です。

 

繊細ちゃん(娘)
「こんな時はこうすればいいんだ」
と知ったり、自分の気持ちを伝えることができるようになると、ストレスや不安は軽減されます。

 

まとめ

HSCのお子さんは、その特性から、他の人からはそんなことで?というようなことでパニックになってしまうことがあります。

 

いきまる

朝や夕食時の忙しい時間帯にモタモタしていたり、外での公共の場で泣き叫ばれたら、親としても急かしたり叱りたくなりますよね。

お母さんの気持ち、よくわかります。

 

ママ
「こんなことでパニックになっていたら本人も困るし、将来が心配。」

 

でも大丈夫です。

 

HSCのお子さんは周りをよく見ることができ、よく気が付き相手のことを考えることのできるお子さんです。

パニックにならなければ、その場にそぐわない行動はしませんし、周りに配慮をすることができます。

年齢と経験を重ねることで、自分の特性を理解し、対応もできていきます。

 

自分で対応できないうちは、今回お伝えした予防策をまずやってみてください。

 

HSCのパニック予防策3選
  • お子さんの苦手な刺激から避ける環境づくり
  • いつもと違うことには早めに知らせる
  • 一度にたくさんのタスクを伝えない、させない

 

もし、パニックに陥ってしまった時は、大声で怒ったり、抑え込もうとせず、お子さんが落ち着くのを待ってあげましょう。 

そして、落ち着いたときには、

 

  1. なぜパニックになったのか振り返る。
  2. お子さんの気持ちに共感する。
  3. 対応策をお子さんと考える。

 

いきまる

上記を行って、次に辛くなった時に備えましょう。

きっと、お子さん自身も刺激やストレスへの対応を理解でき、パニックが軽減していくでしょう。

 

 

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